優柔不断な人とは?
自分が何を食べるのか、何を着るのか、何を買うのかなど生活をする上で毎日決断しないと生きていくことはできません。
この日々の決断を特に、苦に感じていない人もいれば、なかなか決めることができずに悩んでいる人もいます。
物事を決断することが遅い、決められない特徴がある人は優柔不断な性格と言われます。そこで、優柔不断人の心理や特徴とはどのようなものなのか、また、どのようにすれば優柔不断な性格を克服したり改善したりできるのか解説したいと思います。
優柔不断とは?
優柔不断とは一般的にマイナスの意味で認識されています。そこで、優柔不断の意味について少し考えてみましょう。
まず、「優柔」の意味は漢字を見ると、優しい、柔らかいというイメージを持つことができます。これはその漢字の意味通りにやはり優しくて柔らかいという意味を持ちます。ここまでならプラスのイメージですよね。
では、後半の「不断」の漢字を見てみます。「不」は否定を意味しており、「断」は「断ち切る」という意味があります。この2つの漢字を合わせると、「断ち切ることができない」という意味になり継続して続いていくという意味になるのです。
まとめると、「優柔不断」とはいい意味と悪い意味が合体してできた四字熟語なのです。
長所である優柔不断
さて、優柔不断には長所と短所の2つの意味があることがわかりました。まずは、優柔不断な性格が長所として考えられる場合を説明します。
優しくて柔らかいという意味から、その性格も穏やかであると言えます。自己主張が強くできないことは短所かもしれませんが、その分周囲の意見をよく聞いて意見をまとめることもできるのが長所でもあります。
決断に時間がかかるというのが短所ですが、それは裏を返せばじっくり物事を考えることができるという長所でもあるのです。
短所である優柔不断
次に短所として認識される優柔不断とはどういうことか考えてみます。
一般的には長所より短所の方がイメージがつきやすいため、やはり決断力が乏しい、意見がすぐに変わるなどが短所として挙げられます。漢字の意味通り、断つことができないため、ダラダラと長引くのも短所です。
優柔不断には長所と短所の両方の意味を考えることができます。では、実際の優柔不断な人とはどのような特徴を持っているのか、11選紹介しましょう。
【優柔不断な人の心理】①自分に自信がない
優柔不断な人の特徴の1つ目は自分に自信がない方が多いです。自分の決断が正しいのかどうかわからない、間違っているかもしれないと思ってしまうのです。
自信がない人に、「あなたはどうしたいの?」と尋ねるとその人がどうしたいのか一応答えが返ってくることが多いです。「自分が思ったようにしたらどう?」とアドバイスをしますが、「できるかどうか自信がない。」「この選択が正しいか自信がない。」と言います。
このように自信がないことで、自分で決めなければいけない時に決断ができないため、何日もそのことで悩んでしまいます。自分を信じることができないという心理が心のどこかで働いているため、優柔不断な人になってしまうのです。
【優柔不断な人の心理】②失敗したら怖い
誰でも失敗するのは怖いですよね。失敗したらどうしようと思うと決断するのに時間がかかったという方も少なくありません。
特に、自分の人生を左右するようなことでは優柔不断になるのも無理はありません。例えば、受験、就職先や、自営を始める時、結婚や住宅購入など、人生の転機においては思い切った決断をすることが必要なこともあります。
自分の決断で失敗したら、面倒なことになるかもしれなという心理が働くと人は優柔不断になりがちです。加えて、もともと決断力が乏しいと、このような場面では自分で決めることが不可能になってしまう人もいるのです。
【優柔不断な人の心理】③知識がない
「先生、どうしていいのかわかりません。」「ねぇ、どうしたらいいと思う?」と何かを決めなければいけないのに、どうすればいいのかわからないと人にアドバイスを求めてくる人もいます。
このような特徴の方も優柔不断と言われてしまいます。「どちらがいいのか」ではなく、そもそも「どうすればいいのかわからない」と言ってきます。
これはまだ、若い人に多く、知識が十分にないため選択肢さえ見つかっていないと判断できえます。その結果、自分では何をどうすればいいのかわからないため家族や学校の先生に意見を求めてしまいがちになります。
【優柔不断な人の心理】④完璧を求める
完璧にしないと気がすまない特徴の方を見たことある方もいるかもしれません。完璧主義者なことはその人の長所なのかもしれませんが、短所でもあります。
なぜならその長所である完璧主義が優柔不断という短所にもなりえるからです。
完璧を求めることは常に正しい選択をすることが要求されます。「あの人はいつも完璧ですごい!」と思われる人は意外と優柔不断な特徴を持っていることがあります。
そこには失敗をしたくないという心理が隠れているのは確かで、プライドが高い人にも多いです。