妊娠初期の胃痛は辛すぎるものです…
待望の赤ちゃんを授かって、これから優雅にマタニティライフだ!と考えていたのに、妊娠というのは本当につわりや腰痛など、さまざまな体調不良に見舞われるものです。
妊娠が判明してすぐの妊娠初期に、強烈な胃痛に悩まされる妊婦さんがいます。
もともと胃が弱い人もいるでしょうが、妊娠前は特に胃弱や胃痛を感じたことはなかったのに、妊娠してからキリキリと痛む胃痛や、腹痛、吐き気に悩まされる妊婦さんも少なくありません。
妊娠したら吐き気などのつわりに悩むものですが、つわりに胃痛というのはあまり聞いたことがありませんよね。
胃痛や腹痛がして、下痢してしまうこともあるのですが、この原因というのはいったいどういうものなのでしょうか?!
流産の心配はないのでしょうか?!
この記事では妊娠初期に起こりやすい胃痛について、原因や対処法をお伝えしたいと思います。
妊娠初期の胃痛の原因は?
妊娠初期からつわりや腰痛などの体調不良があるのが妊婦生活ですが、まず妊娠初期に胃痛が起りやすくなる原因が気になります。
いったいどのような原因で妊娠初期に胃痛や腹痛が起こりやすくなってしまうのでしょうか?!
妊娠初期の胃痛の原因はズバリ!!
「つわり」です。
つわりというと、吐き気とか胃が空っぽになると我慢できなくて食べ続けてしまう食べづわりなどがありますよね。
つわりで胃痛というのはあまり聞いたことがありません。
しかしつわりの症状というのは千差万別で、人によって症状の出方が変わってきます。
その中には胃痛もあるのです。
妊娠初期というのは、妊娠を継続するために体の中のホルモンバランスが大きく変化するので、本当に体が大きく変化する時期です。
つわりとは関係ありませんが、腰痛に悩む妊婦さんもいます。
腰痛は体型が変化して体の重心が変わることで起こります。
つわりや腰痛など様々な症状が出やすいのが妊娠初期ですよね。
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【妊娠初期の胃痛の原因①】胃腸の働きが弱くなる
どうしてつわりが原因で胃痛が起こるのか、もっと詳しい原因を探ってみましょう。
まずつわりによって胃痛が起きてしまうのには、つわりによって胃腸の働きが弱くなることが関係しています。
妊娠すると、赤ちゃんが育つために子宮を大きくする必要があります。
子宮の収縮を和らげて、大きくするためにプロゲステロンという黄体ホルモンが分泌されるのですが、このプロゲステロンは胃腸の働きに影響を与えることがわかっています。
プロゲステロンの影響で胃腸の働きが弱まり、そのために食べたものが消化されにくくなってしまいます。
妊娠前よりも食べ物が長く胃腸に留まってしまうことから、消化不良や胃もたれ、胃痛が起きやすくなってしまいます。
食べたものがなかなか消化されにくくなることから、胃痛だけではなく便秘気味になる人もいれば、逆に消化不良による下痢に悩まされる人もいます。
【妊娠初期の胃痛の原因②】自律神経の乱れ
つわりによって胃痛が起きてしまう原因には、自律神経の乱れもあります。
妊娠というのはお母さんの体の中に急激なホルモンバランスの変化が起きたり、短い期間で大きな体系の変化をもたらすものです。
普段は自律神経は昼間起きて活動するときに優位になる交感神経と、夜寝ている時に優位になる副交感神経が微妙なバランスを保っています。
しかし、妊娠による急激な身体の変化に自律神経のバランスがついていくことができなくなってしまいます。
胃の働きというのは、自律神経の働きに大きく影響されるので、キリキリとした胃痛の原因にもなります。
交感神経が優位になると胃液の分泌が低下するので、胃の働きが悪くなってしまい消化不良を起こしやすくなってしまいます。
副交感神経が優位になると、胃液が分泌され過ぎてしまい、胃酸過多になって胃を荒らします。
どちらにせよ、妊娠初期の自律神経の乱れは、キリキリとした胃痛の原因になるのです。
また、妊娠初期には下痢に悩む妊婦さんもいます。
妊娠初期の下痢の原因の1つにも自律神経の乱れが挙げられます。
【妊娠初期の胃痛の原因③】これらの症状はホルモンが!!
黄体ホルモンであるプロゲステロンの働きによる胃腸の機能低下であっても、自律神経の乱れであっても、妊娠初期にキリキリとするような胃痛が起きる大きな原因は、ホルモンバランスの乱れになります。
妊娠前には、身体の中のホルモンバランスは、毎月排卵や月経を起こして、赤ちゃんを迎えられる準備を整えるようにしています。
いざ、卵子が精子と出会って受精を果たした時には、流産しないで無事に子宮に着床して、しっかりと赤ちゃんを体の中で育てることができる様に黄体ホルモンが体の中で働きます。
この黄体ホルモンなどが体の中で大きく変化をするために、妊娠初期には様々なつわりの症状が出るものです。