生後2~3週間でミルクを嘔吐するようになり、生後1ヶ月くらいには、
授乳後、5分後くらいに噴水のような大量の母乳・ミルクを吐くようになります。
赤ちゃん自体の機嫌はいいですし、嘔吐の後もミルク・母乳は欲しがりますが、
噴水のような嘔吐を繰り返すことによって、体重が減り、栄養失調や脱水といったことにつながります。
赤ちゃん・新生児の嘔吐:幽門狭窄症の場合の治療などは?
噴水のような大量の嘔吐を授乳のたびに吐く場合は、病院に受診をお勧めします。
検査は、腹部の超音波検査が主に行われるようです。
そこで、幽門の状態を見て治療に入るケースが多いようです。
治療は、手術で行われることがほとんどのようです。
点滴で嘔吐によって失われたミネラルや体力などを回復した後で手術になります。
全身麻酔で手術を行います。
最近では、術後の傷が目立たないような手術方法で行ってくれるところが多いです。
翌日にはミルクを飲めるようになり、1週間程で退院するケースが多いようです。
◆関連記事:産後の外出はいつからOK?
赤ちゃんが嘔吐する原因(3) 噴門弛緩症
胃の入り口の筋肉(噴門)が生まれつき弱かったり、しまりが悪いことでおこる病気です。
入口の筋肉が弱いため、どうしても逆流しやすくなることが嘔吐の原因です。
1歳くらいまでの赤ちゃんによくある病気で、
噴門の筋肉が発達する2歳くらいには自然に治ることも多くなるといわれています。
主な症状としては、
口から垂れるようにだらだらと嘔吐することが主な特徴です。
噴水のように大量に噴き出すことはあまりないでしょう。
また、入り口が緩いため、寝かせたり少し動かしただけでもミルク・母乳を吐くことが多いです。
赤ちゃん自体の機嫌もよく、食欲もあり、便も普通の状態と変わらないの一般的です。
あまり繰り返すようなら、病院への受診をお勧めします。
赤ちゃん・新生児の嘔吐:噴門弛緩症の対処法
噴門弛緩症の場合は、基本的に手術などの大掛かりなことはしないのが一般的です。
基本的に、噴門の筋力が上がるまでの対処をするのが一般的です。
ミルクや母乳を一度に大量に飲ませない。
噴門の筋力が弱いので、大量にミルクを胃にとどめておくことはできません。
げっぷをさせた後もしばらく縦抱きにしておく
げっぷをした段階では、ミルクは胃に残っています。腸に流れるまで少し待ってください。
おなかを圧迫しないこと
おなかを圧迫すると、嘔吐しやすくなります。
対処法ではないけれど重要なこと
清潔にすること
嘔吐した時に、洋服や体などを清潔にしておいてください。
別の病気を誘発する可能性があります。
◆関連記事:産後のイライラが止まらないあなたへ
新生児(赤ちゃん)が嘔吐する原因(4) その他の原因
赤ちゃん(新生児)が嘔吐する原因としては主に上記の3点なのですが、
それ以外にも原因はあります。
一部としては
・食中毒・胃腸炎などのウイルス・細菌感染などが起きるもの
下痢などを併発するケースもあり
・中耳炎・喘息などに随伴する吐き気・嘔吐
喘息や中耳炎の症状と一緒に現れます。
・腸重積症や、消化管閉塞などの消化器系の病気
緑色の嘔吐をすることもあります。
・髄膜炎や頭を打ったことが原因によるもの
けいれんなどの症状を併発することもあります。
これらは、深刻な病気に発展することもあるので、早めに病院で相談してください。
新生児(赤ちゃん)が嘔吐した時の対処法 こんな時には病院に!
子育て中に赤ちゃんがミルクや母乳を吐いたら、たとえ噴水のように吐かなくてもパパやママは動揺しますよね。
前述したように、生理的な原因である場合と自然に治るもの、深刻な病気である場合が混在しています。
こんな場合には、病院で相談をしてください