妊娠初期に妊婦検診の際の血液検査で貧血だと診断されたら、どのような対策をとらなくてはいけないでしょうか。
ここからは、妊娠初期に貧血だと診断された時の対策について見ていきたいと思います。
【妊娠初期の貧血の対策①】鉄剤の処方
妊娠初期に貧血だと診断されたときの対策には、病院で鉄剤を処方されることがあります。
ただし、貧血だと診断された場合に、すべての妊婦さんに鉄剤が処方されるわけではなくて、 貧血があまりにもひどい場合や、つわりがひどくて食べ物から鉄分を摂取することは難しいと判断された場合などに限ります。
鉄剤は胃を荒らすことが多く、鉄剤を飲んだ人の1割ほどの人が胃のむかつきなども訴えることが多いので、胃薬と一緒に処方されます。
気になるお腹の赤ちゃんへの影響ですが、鉄剤には全くお腹の赤ちゃんへの影響はありません。胃薬も、鉄剤を処方されたときにだけ飲む程度ならそれほど強力なモノを処方されるわけではないので影響は考えなくても大丈夫です。
どうしても錠剤が飲めない場合には、鉄剤を注射することもありますが、お医者さんとのが相談が必要になります。
【妊娠初期の貧血の対策②】漢方薬の処方
妊娠初期に貧血と診断された場合には、漢方薬を処方されることもあります。
鉄剤をどうしても飲むことができない人には、鉄分の吸収を助ける働きがある漢方薬を服用することで、食べ物からの鉄分を吸収させやすくして、貧血を改善を図るのです。
漢方薬は、薬局でも色々と取り揃えているところがありますが、症状や体質に合わせた処方をしないと、特に貧血改善の場合には効果が発揮されません。
自己判断で漢方薬を選んで飲む事は絶対にしないで、お医者さんの指示に従って飲むようにしましょう。
【妊娠初期の貧血の対策③】食べ物の改善
妊娠初期に貧血と診断された場合には、鉄分を多く含む食べ物を食事で食べるように指示されることもあります。
特に、鉄剤を処方するほどでもない軽度の貧血の人には、病院や産院に所属している助産師さんや栄養士さんから、たくさん食べた方がいい、鉄分の多い食べ物について指導がされることと思います。
自覚症状がなくても、軽度の貧血は、しっかりと改善させないと、重度の貧血に進んでしまうこともあります。
食べ物で鉄分もしっかり取れるように、指導された食べ物をたくさん食べるようにしましょう。
【妊娠初期の貧血の対策④】めまいやふらつきを感じたら安静に
妊娠初期に貧血と診断された人が、めまいやふらつきを少しでも感じることがあったら、すぐに座るなり横になるなどして安静にするようにしましょう。
めまいやふらつきを我慢して、仕事を続けていると、突然目の前が真っ暗になって倒れるようなこともあります。
貧血そのものには、流産の危険性はありませんが、倒れる時にお腹を打つ事は流産の危険性がとても高いことです。
特に血圧の変動が激しい入浴中は要注意です。
入浴中に突然立ち上がったことで、脳貧血を起こして倒れる妊婦さんも多いものです。
入浴中に、立ったり座ったりするときには脳貧血を起こしやすい人は、よく気をつけるようにしましょう。
妊娠初期の貧血を予防するには?
妊娠初期に、貧血を起こさないように予防するためには、体に鉄分をたくさん取り入れることが大切です。
脳貧血は予防することは難しいのですが、鉄分をたくさん摂取することで、鉄欠乏性貧血を予防することは十分にできます。
ということで、ここからは鉄欠乏性貧血を予防するための対策法についてお伝えします。
【妊娠初期の貧血の予防法①】鉄分の多い食事を!
鉄欠乏性貧血を予防するためには、まずは鉄分をたくさん取り入れた食べ物を食事で取り入れることが大切になります。
鉄分には、肉や魚などに多く含まれるヘム鉄と、野菜や海藻類に多く含まれる非ヘム鉄があります。
それぞれ特徴が違うので、両方をバランスよく食べることが大切です。
ヘム鉄は牛もも肉、アサリ、シジミなどに多く含まれています。
非ヘム鉄は小松菜やほうれん草、納豆などに多く含まれています。
鉄分が多い食べ物として有名なレバーには、過剰摂取すると胎児に悪い影響を及ぼすと言われるビタミンAがたくさん含まれているので、妊娠中の鉄分補給のための食べ物としては考えないでおきましょう。
【妊娠初期の貧血の予防法②】サプリで鉄分補給!!
つわりによる吐き気で、食べ物から十分な量の鉄分が摂取できない場合には、鉄分を補給できるサプリを使ってうことも考えましょう。
サプリを使うときには、過剰摂取が問題になりますが、基本的に鉄分のサプリの過剰摂取によるお腹の赤ちゃんへの影響はありません。
しかし、総合的な栄養補給ができるサプリを使う人もいますよね。
マルチビタミンミネラルなど総合的なサプリメントを使う時には、妊娠中の過剰摂取が問題となる、葉酸などをサプリから摂取し過ぎないように気を付けましょう。