記事の目次
- 1.妊娠初期には貧血になりやすい?!
- 2.妊娠初期の貧血の原因は?!(貧血とは)
- 3.【妊娠初期の貧血の原因①】血液が薄くなる
- 4.【妊娠初期の貧血の原因②】赤ちゃんへの栄養補給
- 5.【妊娠初期の貧血の原因③】つわり
- 6.妊娠初期の貧血ではどのような症状が?!
- 7.【妊娠初期の貧血の症状①】鉄欠乏性貧血
- 8.【妊娠初期の貧血の症状②】脳貧血
- 9.妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響は?!流産の危険は?!
- 10.【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響①】流産の危険は少ない
- 11.【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響②】軽度なら大丈夫!
- 12.【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響③】貧血が重度だと危険!
- 13.妊娠初期の貧血にはどのような対策が?!
- 14.【妊娠初期の貧血の対策①】鉄剤の処方
- 15.【妊娠初期の貧血の対策②】漢方薬の処方
- 16.【妊娠初期の貧血の対策③】食べ物の改善
- 17.【妊娠初期の貧血の対策④】めまいやふらつきを感じたら安静に
- 18.妊娠初期の貧血を予防するには?
- 19.【妊娠初期の貧血の予防法①】鉄分の多い食事を!
- 20.【妊娠初期の貧血の予防法②】サプリで鉄分補給!!
- 21.【妊娠初期の貧血の予防法③】タンニン摂取を減らす
- 22.妊娠初期にはしっかりと貧血対策を!!
【妊娠初期の貧血の症状①】鉄欠乏性貧血
妊娠初期の貧血でいちばん出やすい症状は、鉄欠乏性貧血です。
血液中の血球のなかのヘモグロビンの大切な成分である鉄が足りないことで起こるものですが、軽度の鉄欠乏性貧血の場合には、自覚症状がないことが多く、妊婦検診の際の血液検査で判明する人も多いものです。
鉄欠乏性貧血がひどくなると、動悸や息切れ、めまいや頭痛といった症状が出てくることもあります。
ひどい鉄欠乏性貧血になると、常に体中が酸欠状態で動かなければならないために、体がだるくなったりやる気がでなくなったりして、日常生活に支障をきたすこともあります。
しかし、血液検査をしなければ、つわりによる体のだるさとの区別をつけることはできないので、あまりだるい状態が続くようなら、自己判断でつわりだから仕方がないと決めつけてしまうのではなくて、一度お医者さんに相談するようにしましょう。
【妊娠初期の貧血の症状②】脳貧血
特に気を付けなければならないのは、脳貧血と呼ばれる起立性低血圧です。
脳貧血というのは、急に起き上がったり立ち上がったり、逆に急に座ったりすることで、血圧が突然下がってしまい、めまいやふらつきを起こして、仕事中などに倒れることもある危険な貧血です。
血液中のヘモグロビンの量とは無関係に起こるもので、鉄欠乏性貧血とは全く関係がありません。
妊娠していないときでも、倒れる際に頭を打つと危険なことがありますが、特に妊娠中には倒れる時にお腹を受けてしまい、流産を誘発してしまうことがあるので、とても危険です。
妊娠初期ではまだ休めない人も多いと思うので、仕事中は特に気をつけたいですね。
それまで、脳貧血を起こしたことがない人でも、妊娠をきっかけに脳貧血で突然仕事中や入浴中に倒れるような人もいます。
もしも、妊娠前に1度でも脳貧血を起こしたことがあったり、妊娠をきっかけに脳貧血を起こしてしまった場合には、仕事中や入浴中でも立ち上がるときなどにゆっくりとした動作を心がけるなど、急な血圧の変化を起こさないように気を付けましょう。
■参考記事:妊娠初期のだるさ、疲れやすさについてはコチラも参照!
妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響は?!流産の危険は?!
貧血を起こしやすい人の中には、妊娠初期の貧血は、お腹の赤ちゃんにどのような影響を与えるのか、心配になる人も多いことでしょう。
特に、お母さんの中には、流産しやすい妊娠初期の体調の変化は、貧血だけではなくて、様々な変化が流産に影響するんではないかと心配になりますよね。
妊娠初期の貧血は、お腹の赤ちゃんに影響を与えるのでしょうか。特に流産の危険性が高まるようなことがあるのでしょうか。
【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響①】流産の危険は少ない
妊娠初期の貧血は、流産にしやすくなってしまうのかどうか、になっているお母さんは多いものですよね。
結論から申し上げますと、妊娠初期に貧血を起こすからといって、鉄欠乏性貧血であっても、脳貧血であっても、貧血そのものは流産に関係はありません。
ただ、鉄欠乏性貧血でも脳貧血でも、めまいやふらつきを起こして倒れるときに、お腹をぶつけると流産の危険性が高まってしまいます。
めまいやふらつきを起こしやすい人や、いちどでも倒れることがあった人は、流産を避けるために、お腹をぶつけないようによく気を付けましょう。
【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響②】軽度なら大丈夫!
自分は貧血だと自覚がない、軽度の鉄欠乏性貧血の場合には、妊婦健診の時の血液検査によって貧血が判明する場合が多いことでしょう。
けれども鉄欠乏性貧血の場合には、赤ちゃんへの影響はほとんど気にする事はありません。
ただし、血液中の鉄分は、赤ちゃんの成長に必要な分は、どんどんと大きくなっていく赤ちゃんに供給されるので、そのままでいたらお母さんの鉄欠乏性貧血はひどくなっていくばかりです。
軽度の貧血ならば、病院で鉄剤が処方される事はあまりないと思います。食事やサプリメントで、しっかりと鉄分を補給することが大切です。
【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響③】貧血が重度だと危険!
鉄欠乏性貧血でも、めまいやふらつきを感じることが多かったり、常に体がだるいような状態が続いている状態だと、お腹の赤ちゃんの発育不全や早産の危険性が高まるので、早めの対応が必要です。
お母さんがめまいやふらつき、体のだるさを感じるほどひどい鉄欠乏性貧血であれば、血液中の鉄分はかなり少なくなっていると考えられます。
血液中の鉄分の量が少ないという事は、血球のヘモグロビンの量が少ないということなので、体の中を十分な量の酸素が巡っていないことになります。
お腹の赤ちゃんの発育に必要な十分な量の酸素が行き届いていないことにもなるので、発育不全や早産の危険性が高まってしまいます。
このような場合には、食事の改善を指示される他に、鉄剤も処方されるでしょう。しっかりと処方された鉄剤を利用して、貧血の改善に努めましょう。