本を断捨離しよう!不要な本を捨てるコツは?
暮らしの中に物があふれるこのご時世、膨大な本に囲まれて暮らしているという根っからの本好きの方も多いことでしょう。電子書籍の存在が当たり前にはなったものの、紙媒体にこだわりを持つ方も少なくないのではないでしょうか?
本というものは、知恵や情報の集合体です。時にさまざまな世界観を体験させてくれ、時に多くの知識をもたらしてくれる知的で価値がある存在。
しかし同時に、本とは暮らしの中に存在しているだけでとてもかさ張ります。当然片付けるのは大変で、多くの本好きの悩みの種でもあるでしょう。
本とは高価なもの、希少価値の高いもの、思い出に残っているものもあり、なかなか捨てられないというのが本好きにとっての現状です。
本好きは、純粋に本を読むことが好きな人ばかりではありません。本好きは「本を読む」こと以外に、「本を集める」「本を本棚に並べる」なども合わせて好む傾向があります。
本に囲まれている暮らしに幸せを感じる方も多いでしょう。本に囲まれている暮らしに幸せを覚えれば、当然その本は捨てられないものになってしまいます。
しかし、地震災害による暮らしへの不安もあり、存在そのものに重量のある本を片付けきれないほど大量に所持しておくのは自殺行為です。できる限り本の量を減らしたいと考える本好きも増えてきました。
本好きは、本を安全に片付け、捨てられないと思っていた本であっても手放す選択を迫られています。
本好きにとっての「断捨離」の在り方
そもそも「断捨離」とはどういう行為を指すのでしょうか?
断捨離とは、暮らしに不要な物を入手することを「断」ち、すでに暮らしの中にある不要な物を「捨」て、物に執着することから「離」れることで、心に余裕のあるシンプルでフラットな暮らしを手に入れよう!という考え方です。
断捨離の意味を知ると、いかに本好きと対極にある考え方かが分かりますね。
本を洋服に置き換えてみてください。
服を選ぶときには、「自分に似合うかどうか」「今の自分に必要かどうか」を考えますが、本の場合は「今の自分に必要かどうか」は考えずに入手している節があります。
自分に本を読む時間的な余裕があるかどうかは二の次、とりあえず本能的に読みたい!と感じた本は買っておいて、とりあえず積んでおこうと考える「積読」なんて言葉もあるくらいです。
また、服は着古したりサイズが合わなくなったりして再び着る機会がないと思えば捨てますが、本の場合は、読了後ももう一度読み直すかどうか分からなくても本棚に並べていることもあるでしょう。
膨大な本を収納できるだけの図書室のような部屋があるわけでもないのに、本に囲まれている暮らし自体を好ましく思い、また読了後の満足感を本棚にしまっておきたいがために本を捨てられないケースもあります。
本に対して盲目的で、捨てられないと執着が強い本好きにこそ、「断捨離」は必要な行動なのではないでしょうか?
もちろん断捨離とは、部屋に置いてある・本棚にある本を片っ端から捨てていくというような本好きが絶句するような行為ではありません。
膨大な冊数の本を読んできた本好きだからこそ、自分の心に響いた本、自分に必要な本などが明確に分かるはずです。本棚には自分にとってのお気に入りの本だけを片付けて、自分らしい本棚を作ること。それが「本好きにとっての断捨離の最終形態」だと言えるでしょう。
【本の断捨離】「断」「捨」「離」それぞれのコツ
本の断捨離のコツについて、「断」「捨」「離」の3項目に分けて解説していきます。
まずは目下の悩みであり最大の悩みである膨大な本を減らす作業「捨」について。「捨」を行うことで、とりあえず現状を打開できます。話はそれからです。基本的には本が溜まり次第「捨」をすることになります。
次に、本好きが膨大な本をため込んでしまう原因を「断」つコツです。本好きが本を買ってしまうのはもはや本好きの根幹ですので、あまり強く「断」することは難しいかもしれませんが、やらないよりはマシでしょう。
最後に、本を捨てられないという本への執着から「離」れるコツです。本への執着を最小限に抑えることで、本の断捨離は完結します。
【本の断捨離】捨のコツ①処分先を考えておく
断捨離「捨」のコツ①は、「処分先を考えておく」という方法。
本は重いため、処分に際して何度も分別する手間は避けたいものです。本を必要なものと不要なものに分けつつ、同時にその本の処分先別に分別することで、1度の分別で済ませられます。
① 書き込みをした本、ボロボロになってしまっている本は廃品回収に出して処分する。
② 比較的状態の良い本は古本屋やネットで売って処分する。
③ 同じ趣味の人や必要としている人に譲る。
④ 本をスキャンしてデータ化してもらうサービスを利用してから処分する。
等が処分先の代表例です。本の冊数が多い方は、まとめて廃品回収・古本屋へ持っていく・引き取ってもらうのが手っ取り早いかもしれませんね。