妊娠初期の生理痛のような腹痛!生理痛との違いは?出血なら流産?

妊娠初期の生理痛のような腹痛!生理痛との違いは?出血なら流産?

赤ちゃんを待ち望んでいた人にとって、やっぱり妊娠は嬉しくてたまらない事だけど、妊娠初期のちょっとした腹痛や生理痛に似た強い腹痛、出血などでドキドキしてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は妊娠初期に起こる腹痛や出血、生理痛との違いについて考えてみます。

記事の目次

  1. 1.妊娠初期に起こる症状とは?生理の出血や生理痛と違う?
  2. 2.検査薬で陽性反応が出たら、すぐ受診すべき?
  3. 3.≪生理痛との違い≫ 妊娠初期に起こる腹痛や腰痛
  4. 4.≪生理痛との違い≫ 危険性を伴う妊娠初期の下腹部痛とは?
  5. 5.≪生理痛との違い≫ 妊娠初期に起こる危険な腹痛とは?生理痛よりも重い?
  6. 6.≪生理痛との違い≫ 妊娠初期に起こる腰痛は危険!?
  7. 7.≪生理痛との違い≫ 腰痛の原因
  8. 8.≪生理痛との違い≫ 妊娠初期の腰痛の痛み方
  9. 9.≪生理痛との違い≫ 腰痛が起こる場所
  10. 10.≪生理痛との違い≫ 腰痛が起こる時期
  11. 11.≪生理痛との違い≫ 腰痛の期間
  12. 12.≪生理痛との違い≫ 腰痛が起こった時の対処法
  13. 13.妊娠初期に見られる不正出血とは?生理とは違う?
  14. 14.妊娠初期の安全な不正出血①:着床出血
  15. 15.妊娠初期の安全な不正出血②:子宮膣部びらん
  16. 16.妊娠初期の安全な不正出血③:絨毛膜下血種
  17. 17.妊娠初期の危険な不正出血①:切迫流産
  18. 18.妊娠初期の危険な不正出血②:流産(初期流産・早期流産)
  19. 19.妊娠初期の危険な不正出血③:子宮外妊娠
  20. 20.妊娠初期の危険な不正出血④:胞状奇胎
  21. 21.子宮外妊娠や胞状奇胎、そして流産はママのせいではない
  22. 22.流産を未然に防ぐために、やってはいけないこと・実践しておきたいこと
  23. 23.【まとめ】腹痛や出血の不安、そして流産に負けないために

上記のように、流産にも様々な症状がありますが、腹痛があって、出血までしてしまうとどうしても「流産?」と思ってしまいますよね。

強い腹痛や出血があり、進行流産と診断されたが、入院せずに自然排出を待つか、入院して自然排出を待つか、日帰り手術を受けるかなど、処置も様々です。

腹痛も出血もひどくなって急いで病院へ行き、胎嚢も胎芽も確認できたが、心拍が確認できずに胎芽が育ちきれなかったために進行流産と診断されたが、
頸管がもともと凄く狭くて、自然排出を待ってもますます痛みが強くなる下腹部痛にこれ以上耐えることができず、入院して子宮内容除去手術を受けたという人も中にはいます。

自然排出もどのくらいで出てくるかはまちまちで、その間にも激しい腹痛は続く場合が多いので、我慢せずに手術を受けるか否か、医師と旦那さんときちんと話し合いましょう。

妊娠初期の危険な不正出血③:子宮外妊娠

流産とは別に、ママにとって最大の危険なリスクを伴う不正出血が、この子宮外妊娠(異所性妊娠)です。
子宮外妊娠とは、本来ならば子宮内膜に着床するはずの受精卵が、うまく子宮にたどり着く事が出来ずに別の場所で着床してしまうことを言い、正式には「異所性妊娠」と呼ばれています。
残念ながら、この子宮外妊娠をしてしまうと、妊娠を継続することができません。
異所妊娠なので、赤ちゃんが育つことができないからです。

子宮外妊娠が起こる確率は、全妊娠のうち約1~2%ともいわれており、子宮外妊娠になってしまった場合の約90%以上が「卵管妊娠」という、卵巣と子宮を結ぶ卵管に根を張ってしまう異所性妊娠になります。
ごく稀に卵巣や子宮頚管で起こることもありますが、いずれにしても子宮以外に着床してしまった場合に放置しておくと、「卵管破裂」「頸管破裂」「卵巣破裂」などを起こしてしまいます。
そうなると、大量に出血してしまいママの命に危険が及んでしまうため、早急に手術で取り除かなければなりません。
また、着床してしまった部分ごと取り除かなければならない場合もあるので、今後赤ちゃんが欲しくても妊娠出産ができなくなる事もあり、身体だけでなく心までダメージを負ってしまいます。

子宮外妊娠は誰にでも起こりうる事ですが、残念ながら未然に防ぐことができません。
正常妊娠なのか子宮外妊娠なのかは、病院で検診して初めて知ることなので、
検査薬で陽性反応を確認し、5週を過ぎたあたりでなるべく早めに受診しましょう。

妊娠初期の危険な不正出血④:胞状奇胎

そして、なかなか聞かない言葉ではありますが、異常妊娠のもう一つがこの「胞状奇胎」。
せっかく妊娠できたのに、まさか自分の赤ちゃんがブドウの粒のようになってしまうなんて考えたくもないですよね。

胞状奇胎は、全妊娠の約1000分の1の確率で起こるとされていて、受精卵が何らかの原因でうまく育たずに、ブドウの粒のような状態で増殖して子宮内膜を覆ってしまう病気で、別名「ブドウ子」とも呼ばれています。

胞状奇胎の主な原因は、染色体異常により起こります。
胞状奇胎を起こすと、自覚症状だと重いつわりや不正出血といった症状が現れることもありますが、実はこの胞状奇胎もhCGホルモンを過剰に分泌するので、妊娠検査薬で陽性反応が出ます。
また、この胞状奇胎を放っておくと、「絨毛がん」になってしまう恐れがあり、
血液の流れで転移していくとても恐ろしい病気でもあります。
転移もとても早く、血液と一緒に流れるため、肺に転移してしまう事が多いと言われています。

ただ、この胞状奇胎も子宮外妊娠と同じく、超音波検査で見つかることがほとんど。
もし胞状奇胎と分かれば、絨毛がんになってしまう前に子宮内容除去手術で取り除く必要があります。

胞状奇胎と診断されても、今後また赤ちゃんを授かるためにも、検査薬で陽性反応が出て、妊娠5週を過ぎたあたりで受診するようにしましょう。

子宮外妊娠や胞状奇胎、そして流産はママのせいではない

子宮外妊娠や胞状奇胎といった異常妊娠や、流産をしてしまうと、自分を責めずにはいられませんよね。

「私の何がいけなかったのか?」とか、「私の身体で何かトラブルが起きているのでは?」とか色々考えては自分を責めてしまって、なかなか立ち直ることもできませんよね。

ですが、ほとんどが受精卵や胎児の染色体異常によるもので、決してママのせいではありません。

こんな話を聞いたことはありませんか?
赤ちゃんは生まれる前に、空から自分のママになってほしい人を探していて、見つけるとその人のお腹に宿るという説があります。
とてもロマンティックなお話ですが、実際に数多くのお子さんが「僕(私)はお空からママを選んでやってきたんだよ。」と言っているそうです。

ですが、いつまでも引きずっていては、お空に帰ってしまった赤ちゃんが、ママのお腹に戻ってこれずに困ってしまいます。

少しでも前に進むためにも、またママに選んでもらって無事に生まれてきてくれるように、
ママ自身ができることから始めましょう。

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流産を未然に防ぐために、やってはいけないこと・実践しておきたいこと

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