女性ホルモンのひとつ「プロゲステロン」は、妊娠すると子宮内への血液循環をよくするために、血管を拡張しながら、全身の血液循環をよくする働きがあります。
これにより、まわりにある神経を圧迫することになり、頭痛が発生すると言われています。ドクドク、ズキンズキンといった、片頭痛のような痛みです。
人によっては、神経から大脳へ刺激が分泌されることで、嘔吐中枢にまで影響があり、吐き気をもよおす場合もあります。
さらにはストレスによって全身が血行不良に陥り、肩こりの原因になることもあります。頭痛から様々な悪症状が出てきてしまうので、できるだけリラックスして過ごすように心がけましょう。
高温期6日目の症状5【下痢】
妊娠しているとホルモンバランスが急激に乱れ、腸の機能が下がることで、下痢になってしまうことがあります。
他にも、体温調節が難しくなったり、やたらと汗をかいたり寒気がしたりします。でも、普段から「そんな症状出てる」という人は多いかもしれませんね。
もし月経前症候群と妊娠しているかを見分けたいのであれば、下痢以外の症状に注目してみましょう。たとえば、下腹部痛や頭痛がいつもよりひどい、おりものがいつもよりサラッとしてるなど。
下痢が続いて、生理が来ないようであれば、生理予定日1週間ほどで妊娠検査薬で陽性が出るかチェックしてみてください。
高温期6日目の症状6【おりものの変化】
下腹部痛や頭痛などの症状が現れ、基礎体温が上がるとともに顕著に変化するのがおりもの。これまた個人差はありますが、生理周期に合わせたおりものの変化は、女性の体の状態を如実に教えてくれます。
おりもの量が最も多くなるのは排卵期前後で、この時期は透明でとろみのある、ビヨーンと伸びるような状態になります。排卵期後の黄体期は量が少なくなっていき、粘り気のある乳白色のおりものに変化します。
生理前や直後には、おりものに血が混じったり、ピンク色や茶色っぽくなることもあります。
高温期6日目のおりものは、妊娠が成立していなければ、量が減り、粘り気のあるベタっとした状態になりますが、少しずつ量が増えていけば、妊娠の可能性は高くなります。
基礎体温が上がる・下がるペースに個人差があるように、おりものの変化も年齢やホルモン分泌量によって異なります。生理周期ごとに、自分のおりものの変化をチェックしておくといいでしょう。
高温期6日目の症状7【体温が上がる・下がる】
一般的に高温期は14日前前後続きますが、食事や運動、生活リズムの乱れ、アルコールの摂取などの要因で、基礎体温が上がる・下がることは十分にあり得ます。
基礎体温の測り方や測る時間が一定であると仮定して、「高温期に2段階で体温が上がると、妊娠している可能性が高い」と言われています。もちろん個人差があるので、「体温が上がる=妊娠確実」というわけではありません。
逆に、体温が上がるはずの高温期の最中に、一時的に基礎体温が下がることもあります。これは受精卵が着床する際のホルモンバランスの変化によるもので、「インプランテーションディップ」と呼ばれる現象です。
体温が下がるのは、着床が「始まった」のか、「している最中」なのか、「完了した」のかは不明ですが、着床のいずれかのタイミングであることに間違いはないようです。もし高温期6日目で基礎体温が下がるようなら、インプランテーションディップの可能性があります。
インプランテーションディップが起こった次の日には、通常また元の高温期の体温にまで上がるものですが、まれに次の日、または数日間体温が下がることがあります。
その場合、もしかすると黄体機能不全などの病気の兆候かもしれません。インプランテーションディップによって基礎体温が下がるのは1,2日程度です。もし高温期6日目で体温が下がるようなら、次の日以降の体温変化もちゃんとチェックするようにしましょう。
■参考記事:高温期が短い人は治療すべき?
高温期6日目の症状8【妊娠検査薬に陽性反応】
生理予定日まではまだまだ、でも早く妊娠しているか知りたい…そんな思いを抱く人の中には、高温期6日目に妊娠検査薬でのフライング検査の衝動に駆られたことがあるのではないでしょうか?
ごくわずかですが、実際に高温期6日目で妊娠検査薬に陽性反応が出た人はいます。陽性反応の出方は「髪の毛並みの細さの線が出た」「検査直後は何もなかったけど、翌朝うっすら線が出ていた」など様々。
でも、妊娠検査薬は着床によって分泌される、尿中の「hCG」というホルモンを検出することで陽性・陰性かを判断するもので、hCGの数値が一定以上上がることがなければ、陽性反応は現れないとされています。
実際、「高温期6日目と思っていたが、実際は高温期9日目だった」「排卵日の予測がズレていた」など高温期の日数自体を間違えていたケースはよく見受けられます。
妊娠検査薬の多くは、生理予定日1週間前後での使用を推奨しています。尿中のhCG値が50mIU/mL以上に上がることで、陽性反応が現れると言われており、50mIU/mLまで上がるのは、大体着床5日目以降とされています。
つまり、高温期6日目で妊娠検査薬を使うのは早すぎるのです。少しでも陽性反応が出ることを期待するなら、高温期6日目でフライング検査するのは避けた方がいいでしょう。