女性の帽子に見立てて作られたフランス菓子です。パンかスポンジケーキまたはビスケット、クッキーを型に貼り付け、その中にホイップクリームやババロア、カスタードを入れ冷やして作られます。
お皿を帽子のツバにお菓子本体を頭の部分に見立てられ、リボンをかけて帽子らしさを出すことが多いです。
名前の由来はわかっていませんが、「カスタードの料理」を意味する古い英単語の「charlyt」から来たという説や、小説『若きウェルテルの悩み』の登場人物名からとったという説があります。
ヌガー:フランスのソフトキャンディー
フランス生まれのお菓子で、砂糖と水飴を低温で煮詰め、ナッツやドライフルーツなどを混ぜ冷し固めて作るソフトキャンディーです。昔のプロヴァンス語でクルミのお菓子をヌガーといったことが由来になっているようです。日本でもチロルチョコの定番味「コーヒーヌガー」で広く親しまれていますね。茶色く、粘り気のある食感が特徴です。
イタリアンメレンゲと生クリームを合わせた生地にヌガーを合わせて冷やし固める氷菓「ヌガーグラッセ」も人気です。現在は台湾でバラエティ豊かに作られ、お土産として注目を集めています。
スプモーネ:「泡立つ」を意味するイタリアの氷菓
スプモーネ。/Spumone. pic.twitter.com/a4mvYItDAO
— 聖者/せいじゃ/ドン・ウマリ/Don Umali (@Seijanokiseki) August 9, 2016
スプモーネは異なる色・風味のアイスクリームを重ねて作るイタリアの氷菓です。「泡立つ」を意味するspumaから来ており、アメリカやカナダでは複数形の「Spumoni(スプモーニ)」と呼ばれています。
一般的なスプモーネでは3つの風味のアイスクリームを使用し、間にナッツや果物の層を作られます。伝統的に赤、緑、茶色の3色で作られることが多いので、サクランボ、ピスタチオ、チョコレートが多いそう。アメリカでは8月21日がスプモーニの日になっています。
クグロフ:マリー・アントワネットも愛した洋菓子
フランスのアルザス地方で日曜日の朝に焼くパンとして親しまれてたお菓子です。斜めにうねりのある蛇の目型(クグロフ型)にブリオッシュ風の生地を入れて焼き上げ、粉砂糖を振りかけたもの。オーストリアではクリスマスに欠かせないお菓子です。
フランスのルイ16世の王妃で、オーストラリアウィーンで生まれ育ったマリー・アントワネットの好物であったことでも知られています。ドイツ語では「グーゲルフップフ」「クーゲルホップフ」「アッシュクーヘン」などと呼ばれています。
ういろう:古くから愛される和菓子
日本で古くから愛される和菓子の一種で、穀粉に砂糖と湯水を練り合わせて蒸して作られます。穀粉には米粉、小麦粉、ワラビ粉などが使用され、砂糖には白砂糖、黒砂糖などが用いられることが多いです。もっちりした食感と、透き通るような見た目の美しさが魅力です!
元々は、室町時代のころから存在する黒砂糖を用いた「黒糖ういろう」ではないかと言われています。現在は名古屋名物として最も有名ですが、京都や山口、徳島の名物でもある全国で愛される和菓子です。
ポルボローネ:パウダーを意味するスペイン菓子
スペイン語でパウダーを意味する「ポルボローネ」は、口に入れるとホロホロと崩れるクッキーです。スペインでは「ポルボロン」と呼ばれており、日本に伝わった際複数形のpolvoronesからsが抜けて広まったのではないかと言われています。
約1200年前のイスラム時代からスペインのアンダルシア地方に伝わる、歴史あるお菓子で、古くから修道院で作られていたそう。その口どけの速さから、「崩れる前に『ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン』と3回唱えられたら幸運が訪れる」という言い伝えがあります。