記事の目次
- 1.恋愛は心ではなく脳でしている
- 2.恋愛と脳内物質の関係
- 3.ドーパミンが盲目の恋愛を引き起こす
- 4.恋愛に関係するその他の脳内物質
- 5.女性は恋愛をすると脳細胞が活発になりきれいになる
- 6.男性は脳科学的には仕事が忙しい時の方がもてる
- 7.男性の脳科学的な恋愛相手の嗜好
- 8.女性の脳科学的な恋愛相手の嗜好
- 9.脳の働きを刺激したら恋愛成就できる?
- 10.脳科学的には恋愛の最適期は秋
- 11.脳の働きでデートを成功させるには?
- 12.恋愛中のキスが脳に与える効果は?
- 13.恋愛の愛情と性欲と脳の関係は?
- 14.脳科学で見ると男性は愛情がなくても性欲がおこる
- 15.どうして彼は愛を言葉にしない?脳との関係は?
- 16.失恋した!脳の働きを利用して忘れる方法
- 17.恋愛と脳の関係のまとめ
恋愛は心ではなく脳でしている
好きな人のことを考えると、胸が苦しくなる、胸がキュンとするなど、よく例えて言いますよね。恋愛はハートでするものと考えられがちですが、実はそれは間違いです。恋愛はハートではなく、脳がその恋愛感情を支配しているということがわかっています。
では、脳科学的にはどのようなメカニズムで「恋愛」というものを解明しているのでしょうか?
恋愛と脳の関係性を理解していきましょう。
恋愛と脳内物質の関係
脳科学では、恋愛をすると脳の中ではドーパミンという神経伝達物質が大量に分泌されるということがわかっています。ドーパミンが出ると疲れ知らずの体になり、爽快感を感じ気分が高まります。
快楽や喜びを引き出す脳内物質で「脳内麻薬」とも言われています。「快」を感じさせ、やる気がみなぎり、強い意志や楽観的なポジティブ思考に導きます。より良い状態を目指すため「頑張れば良いことがあるんだ!」という風に分泌されるため、報酬系の物質と呼ばれています。
特定の異性に出会った時にこのドーパミンが発生すると、またその気持ちの良い状態を味わいたいと望むようになり、またその人に会いたくなります。
その気持ちが強くなったとき人は恋に落ちるのです。
ドーパミンが盲目の恋愛を引き起こす
恋は盲目といいますが、周りから見てどうしてあんな人と付き合っているのか理解できなくても、当の本人はその人のことが好きで、どうしようもないこともあります。
いくら周りにあんなひどい人はやめておいた方が良いと助言されても、聞く耳をもたない場合もありますよね。
このような場合も実はドーパミンが関係しているのです。ドーパミンは恋愛感情を高める他にも別の働きがあります。
ドーパミンという脳内物質は、脳内にある扁桃体・頭頂側頭結合部と呼ばれる部分の動きを鈍くさせてしまう働きがあると脳科学では証明されています。
扁桃体・頭頂側頭結合部は、批判や客観的・冷静な判断をつかさどる所です。
ドーパミンが発生したために恋愛感情は高ぶり、相手の欠点も目に入らず、冷静な判断をなくしている脳の状態になっています。そのため「恋は盲目」になってしまっているのです。
恋愛に関係するその他の脳内物質
恋をすることで「喜び」を感じ「快楽・快感」を感じた時に出る脳内物質ドーパミンの他にも、恋に関係する脳内物質は他にもあります。
アドレナリン
たとえば「アドレナリン」という物質は恋が生まれる時の緊張状態を感じる脳内物質です。
恋をしてキュンとする瞬間にたくさんのホルモンが分泌されます。それにより、心拍数の増加や血圧上昇でドキドキを感じたり、また瞳孔が拡大して目がハートの状態になるのです。
ノルアドレナリン
もうひとつ恋に関係する脳内物質に「ノルアドレナリン」という脳内物質があります。
ノルアドレナリンも神経伝達物質で、思考や意識を活性化する役割を担っています。交感神経を活性化させ、心拍数や血圧を高めるという変化を起こします。
恋をしている時に緊張して心臓の鼓動が早くなったり汗をかいたりという時はこのノルアドレナリンが引き起こした変化によるものなのです。
オキシトシン
またその他にも「オキシトシン」という脳内物質も多く分泌されます。オキシトシンは人との繋がりや絆や愛情を生み、深める役割を担う神経伝達物質です。
このような脳内の働きはコカイン中毒者と似通った状態だと言われています。
恋愛中の脳もコカイン中毒の人の脳のように脳内麻薬が分泌されているのです。
恋は病?
恋愛中はドーパミンやノルアドレナリンによって、胸が高鳴ったり性的興奮を覚え、高揚感を得て幸せを感じるのですがこのような神経を興奮させる脳内物質を落ち着かせる働きをするのが、「セロトニン」という脳内物質です。
セロトニンは神経を興奮させる脳内物質のバランスを取る舵取りの役目があります。
しかし恋愛中の人の脳内は、このセロトニンの分泌量が少なくなっていることがわかっています。
神経の高ぶりを抑えコントロールするセロトニンの分泌が少なくなるため恋愛に夢中になったり、執着したりという現象が起きるのです。
昔から「恋は病気」「お医者様でも草津の湯でも治らない。」なんて言われるのは、このようなことからかもしれませんね。