これもまた、産後にも使える腹筋運動のやり方です。
鍛えるためには、簡単なものを長く続けるのがベストです。ちょっとした隙間時間に鍛えることができる方法はたくさんありますが、お腹の張りなどは個人差があるため、自分に合った方法で鍛えるようにしてください。
妊婦に向かない運動とは?
妊婦の体は、自分が思っている以上に重心のバランスが変わっています。たったこれだけというようなことでも体勢を崩してしまいます。
妊娠は病気ではありませんが、ひとつの命を預かる大事な役目を負っていますので、一番大事なのはお腹の赤ちゃんを守る事、そして次が体を鍛えることです。
痛いと感じても続けてしまうと、流産などのトラブルに直結してしまうことを忘れてはいけません。
体を強くひねる運動や、転ぶ危険のある運動は、妊娠中はできるだけ控えるのがベストです。また、無酸素運動(短距離走など)や、低酸素状態になる危険を含んだ運動も妊娠中はやめておいたほうがいいですね。
妊娠中なのにこんなことをやりました!というようなプチ自慢SNSなどを目にすることがあるかもしれませんが、流産の危険を含む行為を行っても何の自慢にもなりません。
たまたま運がよく流産などのトラブルにならなかったことを自慢するのは愚かな行為ですよね。
お腹の赤ちゃんのためにも、出産まで心配してくれる周囲のためにも、妊娠中は無理のない範囲の運動で鍛えるようにしてくださいね。
■参考記事:妊娠中のストレスとどう向き合う?コチラも参照!
妊娠中でもできる!腹筋運動の効果
妊娠中の運動は、体調を整え、出産に向けた体づくりに役立ちます。特に腹筋を適度に鍛えることで、腰痛の予防や姿勢の改善、分娩時の負担軽減など、さまざまなメリットが期待できます。
ここでは、妊婦にとって安全で効果的な腹筋運動のメリットや注意点について詳しく解説します。
妊婦の腹筋運動の効果:筋力低下を防ぐ
妊婦になり、お腹が大きくなってくると、それだけお腹の筋肉は薄くなります。
そのために自然と腹筋は衰えてしまうのです。
ただでさえ、妊娠中は運動量が激減しますので、「腹筋を鍛える」という意識を持ってやらないと腹筋はただただ減っていくだけなのです。
妊娠後期となると、日増しにお腹は大きくなります。立ち上がるのも億劫になるほどになりますので、動けるうちに腹筋を鍛えられる分鍛えるようにしたほうが、後々ラクなのです。
妊娠後期ともなると、ちょっと動いただけでもお腹に張りが出て痛いと感じてしまうこともしばしばになってしまいますので、妊娠中に腹筋を鍛えることが出来る期間はそう長いものではないですね。
妊婦の腹筋運動の効果:腰痛・股関節痛防止
日増しに大きくなるお腹を支えるため、妊娠中は腰痛が起きやすくなります。
妊娠前のように、うつ伏せになって腰を揉んでもらうことは出来ませんので、予防として腹筋や体全体を鍛えておく必要があるのです。
筋力の低下は、体を支える股関節までもトラブルを起こしかねません。体の中心である腰まわりは特に鍛えておくべきなのです。
腹筋を鍛えることにより、背中や腰や股関節を守ることができます。何も対策をしないで妊娠後期に入ってしまうと、あっちが痛い、こっちが痛いと、体の痛みを辛く感じてしまうかもしれませんよね。
そうならない方法は、やはり筋肉を維持しておくことなのです。
運動が苦手な方も、自分の体を守るためですので、簡単な方法のものを選んでやるように心がけましょう。
妊婦の腹筋運動の効果:出産を軽くする
「ハイ、吸って~。ハイ、いきんで!」でお馴染みの、出産時のいきみ。これはまさに腹筋を鍛えていたかどうかで変わってきます。
腹筋を鍛えていた人、日頃運動をしていた人は、基本的にいきむことが上手です。どこにどう力を入れていきめばいいのかがわかっています。
しかし、何もしてこなかった人は、いきむのがあまり上手ではありません。
いきむ練習なんてできませんから、ぶっつけ本番で「その時」はやってくるわけです。
腹筋を鍛えることは、いきむ時にどこに力を入れるべきか自然と身に付きます。
出産にかかる時間は、少しでも短くありたいものですよね。母体に負担がかかるだけでなく、胎児にも負担のかかる出産を、出来るだけ、少しでも軽く済ませるためにも腹筋を鍛えておくことは大事なのです。