気にしすぎる性格の人
何をするときでも相手の顔色を伺ってしまう人がいます。周囲から見れば、「そんなところまで気にする?」と思ってしまうような内容まで神経質になって気にしてしまいます。このような気にしすぎる性格の人は、自覚している人も多く気にしすぎる性格を直したいと思っている人も多いです。
気にしすぎる性格には改善方法はあるのでしょうか?また、気にしすぎる性格になってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
気にしすぎる性格の心理
気にしすぎる性格には、様々な心理が隠れているようです。気にしすぎると疲れてしまい、ストレスもたまることも多いので、できれば改善したいですよね。そのためには、気にしすぎてしまう理由を知ることが大切です。
気にしすぎる性格の心理 (1)責任感
責任感が強すぎると気にしすぎる性格になってしまう原因となってしまいます。責任感が強いと、自分の取った行動や発言に問題があってはいけないと考え、神経質になってしまいます。すると、自分の取った行動や発言によって問題が起こらないか?ということに注意を払いすぎてしまう状態になります。
自分の行動や発言に注意を払うということは、問題を未然に防ぐという大きなメリットがあります。しかし、必要以上に慎重になることで、作業が慎重になりすぎたり、確認に時間がかかったりなどのデメリットが出ます。なので、気にしすぎる性格の人は正確な行動をする代わりに、行動が遅いという特徴があります。
気にしすぎる性格の心理 (2)心配性
気にしすぎる性格になってしまう原因の中で、最も多いのは心配性です。ちょっとしたことも気になってしまい、他のことに集中できなくなります。さらに、その心配も過剰なものであったり、取り越し苦労のようなものが多いです。
なので、普段から心配の要素を作らないように心がけています。しかし、心配の要素を作らないようにするということは、自分の行動に不備がないか確認する必要があります。このときに余計な時間を取られてしまいます。また、どんなに注意していても心配な要素を完全に消すことはできません。不意に心配な感情が起こることもあり、心配の感情に襲われるとそわそわとして、他のことに集中できなくなってしまいます。
気にしすぎる性格の心理 (3)気持ちを切り替えられない
職場や学校に着いてから、「家の鍵を閉め忘れたかもしれない」と心配になったことは多くの人が経験したことがあるはずです。このようなとき、多くの人は気にはなるものの、職場や学校から出て家の鍵を確認しに行くことはできないため、とりあえずは気持ちを切り替えて仕事や勉強に集中するようにします。そして、帰宅のときに急いで帰って鍵の確認をします。
気にしすぎる人は気持ちの切り替えが苦手なので、いつまでも鍵のことを気にしてしまいます。そして、鍵のことが気になりすぎて、仕事や勉強に集中できなくなってしまいます。また、心配や不安の感情を1日中、抱えたままの状態になるので、ストレスも大きく感じてしまいます。
気にしすぎる性格の心理 (4)完璧主義
完璧主義であることも気にしすぎる性格になってしまう原因になります。完璧主義な人が仕事をするときは、与えられた仕事をこなすだけでなく、さらに、考えられるトラブルにも先に備えておこうとします。起こりえないような小さなトラブルも予想して、対策を立てたりします。
仕事などでトラブルを未然に防いだり、トラブルが起きたときの対策を用意しておくことは重要なことです。しかし、完璧主義者は必要以上に準備をしすぎてしまいます。必要以上の準備をした時間は削れるはずの時間なので、早く体を休めたり、別の作業に割り振ったりできるはずの時間です。完璧を求めるがあまり、効率が悪くなってしまいます。
また、仕事は複数人で行うことが多いので、完璧主義者は自分だけでなく、完璧な仕事を周囲の人にまで求めるようになります。周囲の人が完璧主義者でない場合は、余計な作業量が増えることにストレスを感じてしまいます。また、本人も仕事の質を求めて効率を下げてしまっているので、仕事が溜まっていきます。その溜まった仕事も完璧にしようと悪循環が起こるため、心身ともに大きな負担をかけている場合が多いです。
気にしすぎる性格の心理 (5)頑固
特定のことに強いこだわりを持つ人も気にしすぎる性格になってしまう原因になります。こだわりが強いと周囲のアドバイスも耳に入らなくなり、頑なに自分のやり方を突き通そうとします。これは自分のやり方が一番正しいと思い込んでいる場合があります。
このような人は柔軟な思考ができないので、新しいことを取り入れようとする意識が低くなりがちです。新しいことを取り入れると今までの安定を崩す可能性があります。その安定を崩すことを気にしてしまいます。