産後の下痢と腹痛の原因は?
産後、しばらくしたら、腹痛や下痢が続くこともありますよね。
いったい、原因は何なのか不安になるかもしれません。
産後の下痢や腹痛にはいくつか原因があります。
その原因を探っていきましょう!
■参考記事:産後にお腹が痛い…?コチラも参照!
産後の下痢の原因(1) 自律神経の乱れ
自律神経のバランスが乱れると、便秘や下痢を起こしやすくなったり、
疲れているのに眠れないなど、精神的・肉体的なストレスを増やしてしまい
それが原因でまた自律神経の乱れを生むといった悪循環も続きます。
また、ストレスによる吐き気なども発生させるケースもあります。
産後、赤ちゃんの生活リズムに合わせて昼夜関係なく起きていたり、
不規則な食生活を送っているケースが多いと思います。
そんな慢性的な寝不足・生活習慣の乱れなどから、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
また、慣れない育児によるストレスなどでも自律神経はバランスを崩してしまうのです。
産後の下痢の原因(2) 潰瘍性大腸炎(IBS)
先ほどの自律神経の乱れとも関連するのですが、
ストレスが原因になる下痢や腹痛の症状を起こす病気として潰瘍性大腸炎(IBS)があります。
脳下垂体でストレスホルモンが産生され、その刺激で腸の状態が悪化する病気です。
この腸への刺激が繰り返されると、刺激に対して腸が敏感になります。
「知覚過敏」という状態になり、ほんの少しの刺激で脳がストレス状態と判断してしまい、
症状が繰り返され、悪化する…といった悪循環を引き起こします。
また、その刺激で腹痛が起こることもあります。
症状が悪化すると、吐き気などの別の症状が出てきたりするケースもあります。
長い間症状が続くこともあります。
「自己の喜怒哀楽をうまく表現できない」・「感情を自覚できない」人が、
比較的潰瘍性大腸炎を発症させやすい傾向にあるようです。
自分で「つらい」というのが意識できない・表現できないため、体が「つらい」と
表現するために、下痢や腹痛・吐き気などの続く辛い症状を与えているのです。
産後の下痢の原因(3) 骨盤底筋の損傷
出産のとき、子宮口が開いてから5時間以上かけて出産した場合や、
3500g以上の赤ちゃんを出産した場合、骨盤底筋にダメージがかかっている場合があります。
膀胱・子宮・直腸などを支えている筋肉なので、そこにダメージがかかると
下痢や尿漏れを起こしやすくなります。
産後の下痢の原因(4) 水分の取りすぎ
母乳育児をしているお母さんは、ママ自体が脱水症状にならないように・便秘にならないように
こまめに水分補給を行っていると思います。
その水分補給で、本人の体が吸収できない量の水分を補給してしまった場合、
下痢になってしまいます。