赤ちゃんの目の中の瞳が濁っているときや、黒目が異常に大きく感じるときには、重篤な目の病気であることがあります。
目が濁っているときや、黒目が異常に大きい時にはどのような病気が考えられるのかここからみていきましょう。
【新生児の白目の異常①】濁っている時の原因とは?
まず、赤ちゃんの目が濁っている時についてみていきましょう。
赤ちゃんの目が濁っている時がありますが、瞳が濁っている時にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
赤ちゃんの目が濁っている時には、先天性白内障が考えられます。
白内障というのは、目の瞳の中にある水晶体が白く濁っている病気です。
目の瞳の中にある水晶体というのは生まれたばかりの時には透明に近い色をしているものですが、年齢を重ねるにつれて徐々に濁っている感じが出てきて、ある程度の年齢になると、日常生活に支障をきたすほど濁っている状態になる病気です。
ほとんどの人は、何十年も生活をする中で自然に白内障になっていくものですが、赤ちゃんの中には生まれつき、もしくは1歳頃までに水晶体が濁っている先天性白内障を患って生まれてくる赤ちゃんもいます。
生まれつき、もしくは生まれてすぐに瞳が濁っている先天性白内障の原因は、妊娠3ヶ月までの母体のウイルス感染が考えられています。
生まれてすぐの時期に瞳が濁っている先天性白内障は、早期に手術をしないと視力障害を引き起こし、生活や学業に支障が出てしまいます。
出生児に眼科の検査が行われないと、見逃すことも多いので、瞳が濁っていることが気になった場合には、早期に眼科を受診するようにしましょう。
【新生児の白目の異常②】黒目が大きい時の原因は緑内障?!
新生児の目の異常には、新生児緑内障もあります。
緑内障というのは、日本人が失明する原因の第1位になっている、とても深刻な目の病気です。
新生児緑内障でよく見られる症状としては、黒目が異常に大きかったり、左右で発達が違ったり、黒目が白く濁っていることもあります。
また、新生児緑内障では極端に眩しさを感じることもあります。
緑内障というのは、眼球の中の圧力が異常に上がってしまうことで、神経が圧迫されてしまい、視力が低下したり、視野狭窄になってしまう病気です。
赤ちゃんの緑内障には、生まれつきの先天性緑内障と、生まれてから少しずつ症状が出てくる発達緑内障があります。
緑内障が発症するメカニズムというのはまだ解明されていないのですが、放置しておくと失明する可能性が高いので、緑内障と診断されたら早期に眼圧を下げるための手術を行う必要があります。
ただし、緑内障の手術では、一度の手術では眼圧がうまく下がらないこともあるので、複数回の手術が必要になることもあります。
また、眼圧が下がった後でも定期的に検査をして、経過を観察していくことが大切になります。
新生児の白目は普段からよく観察をしましょう!!
ここまで赤ちゃんが白目をむくことや、赤ちゃんの目で心配な症状などについていろいろと見てきましたがいかがでしたか。
目というのは、とても大切ですよね。
万が一目が見えなくなるようなことがあったら、本当に生活をしていく上で沢山支障が出るようになってしまいます。
子育てをしていく上で、それほど神経質になり過ぎるのも子育てには良くないことですが、何か目に異常を感じた場合には、眼科にできるだけ早く相談して、対処するべきことには対処していくようにしましょう。