新生児黄疸が出て白目が黄色くなってしまう理由は、血液中のビリルビンという物質が増えることが原因で黄色くなります。
ほとんどが、生まれて日にちが経つにつれて白目の黄色は消えていきまが、ビリルビンの値が高い状態で続き、白目が黄色い黄疸の状態が続くようだと、脳性麻痺や難聴などを引き起こすこともあるので、白目が黄色い状態が続くなら注意が必要です。
【新生児の白目の色②】白目の色が青色の時
新生児の赤ちゃんの白目の色が、青くなることもあります。
大人で白目が青い人はいませんが、新生児の赤ちゃんの白目の色が青い時はどのような時でしょうか。
白目の色が青くなるのは、ほとんど問題がないと言っていいでしょう。
新生児の赤ちゃんの白目が青くなる理由は、眼球の一番外側の膜がまだ薄いことです。
眼球の一番外側の膜を、強膜といいます。新生児の赤ちゃんの目が青く見えるのは、この強膜がまだ薄くて、その内側にあるブドウ膜という膜が透けて見えることがあり青く見えることがあります。
成長するにつれ、強膜に厚みを増していくので、徐々に青みがかった感じは薄れていきます。
しかし稀に、先天的に強膜が薄いこともあり、白目が青く見える状態が続くことがあります。
強膜が薄いことは特に問題はないのですが、先天的に強膜が薄くて、白目が青い状態が続く時には、強膜が薄くなる原因となる病気が隠れていることがあります。
そちらの病気は治療する必要がある場合がほとんどなので、白目が青いのが取れずに気になる場合には、かかりつけの小児科や乳児検診の際に相談してみましょう。
新生児の白目の色が充血している!原因は?
子育てを始めたばかりのお母さんの中には、新生児の赤ちゃんの目が充血しているのが気になる人もいます。
大人なら、パソコンなどで目を酷使した時に充血することもありますが、赤ちゃんの目が充血する時というのは一体どのような理由があるのでしょうか。
ここからいくつか、新生児の赤ちゃんの目が充血する時はどんな時なのかについてみていきたいと思います。
【新生児の白目の色が充血①】出生時の出血
新生児の赤ちゃんの目が充血している理由には、出生時に出血したことが考えられます。
自然分娩で生まれた赤ちゃんは、生まれてくるときにお母さんの狭い産道を全身の力を振り絞って通ってきます。
産道を通過するときに、赤ちゃんの肺や心臓が強く圧迫されることで、心臓へ戻るはずの静脈血が頭や顔にとどまってしまい、うっ血することで毛細血管が切れて、皮膚の下や白目に出血斑ができることがあります。
この白目に現れた出血斑は、視力に影響したり、何らかの病気の原因になるものではありません。
身体の大きい赤ちゃんに起こりやすいと言われていますが、1週間ほどで消えるので心配はありません。
【新生児の白目の色が充血②】逆さまつげ
新生児の赤ちゃんの白目が充血している時には、逆さまつげの可能性もあります。
赤ちゃんのほっぺとはぷっくりとしてかわいいものですよね。
しかしこのぷっくりほっぺたが原因で、逆さまつげになってしまうことがあります。
というのは、ぷっくりとしているほっぺたが下のまぶたを押し上げてしまい、まつ毛が眼球に入って張り付いてしまうことがあるからです。
また、まぶたの脂肪が多くて逆さまつげになってしまうこともあります。
成長して顔の形が変わってくると、自然に治ることが多いのですが、逆さまつげを放置しておくと、目が充血したり目やにが多く出るようになってしまうことがあります。
また、まつ毛が角膜に当たることで角膜が傷ついてしまったり、その傷ついた傷からウイルスが入り込んでしまい目の炎症を起こしてしまうこともあります。
目の炎症が頻繁に起こるようなら、治療が必要になります。一度眼科で相談することをおすすめします。
【新生児の白目の色が充血③】結膜炎
新生児の赤ちゃんの目に、炎症を起こす原因となる物質が張りつくことで、炎症が起きて、目が充血したり腫れたりするのが結膜炎です。
結膜炎には、アレルギー性結膜炎と、ウイルス性結膜炎と、細菌性結膜炎があります。
アレルギー性結膜炎は、アレルギーの原因となるアレルゲンが結膜にくっついてしまうことで、目のアレルギー反応による炎症が起こってしまいます。
ウイルス性結膜炎は、アデノウイルスという感染力が強いウイルスに感染したことで、起こる結膜炎です。
細菌性結膜炎は、インフルエンザ菌や肺炎球菌、クラミジア、淋菌、ブドウ球菌といった私たちの身の回りによくある細菌が感染源となって、引き起こされる結膜炎です。
結膜炎を起こしている時には、緑や白っぽい目やにが出るのが特徴です。緑っぽい目やにや、ねばねばとした白っぽい目やにが出た場合には、結膜炎を疑って眼科を受診しましょう。
眼科で原因を特定してもらい、その原因を知って治療をすることが大切なので、早急に眼科を受診しましょう。
結膜炎は放置しておいても自然治癒することもあるので、緑などの目やにがひどくても、受診しないケースもありますが、細菌の感染が原因の場合には、自然治癒が難しいこともあります。
緑や粘り気のひどい目やにが気になる時には受診しましょう。
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新生児の目が異常?!濁っているときや黒目が大きい時は?
新生児の白目の状態に限らずに、目の状態に何か違和感を感じることもあります。
ここまでに見てきた目の異常以外に、お母さんが見てもすぐに発見できる目の異常には、目が濁っているときや、異常に黒目が大きいことがあります。