出産前と同じ状態に戻るのには、出産後1年まで待たなくてはなりませんが、運動の強度は普通に戻しても全く問題はありません。
だから普通の腹筋や筋トレを始めても大丈夫です。
産後6ヵ月からの腹筋運動の注意点
産後6ヵ月からの腹筋運動の注意点としては、やはり産後からの体力や身体の状態の戻り具合には、個人差が大きいということです。
人によっては、産後の肥立ちから回復しきれていなくて疲れやすかったり、毎日毎日の子育てでヘトヘトになってしまっているお母さんも多いものです。
また、妊娠前にもともと行っていた運動の種類や量、運動神経というのも大きな個人差があるものです。
産後半年を過ぎると、ママ友関係も大きく広がってくるものですが、他の人はこれだけのエクササイズをこなせているのだから、自分も大丈夫なはず、とは決して思わずに、自分の体調や体力に合わせた腹筋運動を行うようにしましょう。
産後6ヵ月からの腹筋エクササイズの鍛え方
産後6ヵ月からの腹筋エクササイズの効果を上げるためのコツとしては、ねじりを入れることです。
妊娠から出産にかけては、お腹のくびれがどうしてもなくなってしまうものですよね。
くびれを復活させるためには、ただ腹筋に筋肉をつけるだけではなく、ねじれを加えることが重要になってきます。
また、産後6ヵ月を過ぎて、腹筋運動の強度を上げたいと思ったら、ダンベルを使って負荷を上げてみるのも、腹筋運動の効果を挙げて、腹筋を引き締めるのに役立ちます。
ダンベルば、あまり重い物を使わなくても、200g程度のモノでも充分に効果的なので、しっかりと腹筋を引き締めたい人はぜひ取り組んでみてください。
産後の腹筋は妊娠前とは違うって本当?!
ここまで、出産後のそれぞれの時期に合った腹筋運動についてご紹介してきました。
産後6ヵ月までは、腹筋にそれほど大きな負荷をかけることはできないので、できることをできる範囲で行うという感じになっていきます。
中には、産後1ヵ月くらいは安静にしていても、2ヵ月ぐらいから普通の腹筋運動を始めてしまうお母さんもいるようですが、それはとても危険なことなのでやめましょう。
というのは、出産後には腹筋の状態が妊娠前とは大きく変わってしまっていることもあるからです。
腹直筋離開とは?
腹筋が妊娠前とは大きく変わってしまう状態のことを、腹直筋離開といいます。
腹筋を無茶苦茶鍛えている人のお腹を見るとわかるように、腹筋というのは縦にパッカリと割れています。
妊娠してお腹の赤ちゃんの成長とともに、お腹が大きく膨らんでくると、ぱっかりと割れている腹筋が左右に大きく離れてしまうことがあります。
特に、妊娠前からあまり腹筋が強くない女性によく見られる症状ですが、ここ近年、生活スタイルの変化が大きいためか増えてきています。
腹直筋離開がある状態で、普通の腹筋をしてしまうことは、骨盤底筋や頚椎にダメージを与える可能性が高くなるので絶対に行ってはいけません。
腹直筋離開になってしまった時には、整形外科を受診して、腹直筋離開を改善させるためのトレーニング方法などの指導を仰ぐようにしましょう。
産後に腹筋ができない!腹筋で違和感を感じた時には?
産後に腹筋運動ができないとか、腹筋運動をしているとお腹のあたりに何か違和感を感じるという時には、腹直筋離開を起こしている可能性があります。
この記事の中でご紹介した腹筋エクササイズは、どれもそれほど負荷が大きくなく、産後のダメージのある体でも無理なくできるものばかりですが、それでも腹直筋離開を起こしているとうまくできないこともあります。
腹筋運動をしていて違和感を感じる時には、腹直筋離開を疑い、整形外科を受診するようにしましょう。
産後の腹筋運動は無理せずできる範囲で!!
腹筋というのは、身体の体幹を支えるとても大切な筋肉で、これから長く続く子育てを行っていく上でも、とても大切な筋肉になってきます。
ぽっこりお腹を引き締めるだけではなくて、将来に向けた体力づくりとしても、しっかりと効果的な対策を行いたいものですよね。
とはいえ、他の人と同じ負荷をかけることができないこともあります。腹筋を鍛える方法というのは、自分の体力やペースに合わせて、無理なく行うようにしましょう。