赤ちゃんの原始反射とは?新生児の原始反射の種類一覧まとめ!

赤ちゃんの原始反射とは?新生児の原始反射の種類一覧まとめ!

10ヶ月もの間お母さんのお腹で過ごす赤ちゃん。生まれたばかりの赤ちゃんを新生児と呼びます。新生児には特有の不思議な動きがあります。新生児の原始反射と言われるその動きは、赤ちゃんにとってとても大切なものです。そして赤ちゃんの原始反射は驚くべき機能なのです。

記事の目次

  1. 1.新生児の赤ちゃんとは?
  2. 2.新生児の赤ちゃんの原始反射とは?
  3. 3.新生児の赤ちゃんの哺乳反射の一覧
  4. 4.新生児の赤ちゃんの押し出し反射
  5. 5.発達の目安にもなる原始反射
  6. 6.反射中枢が脊髄にある原始反射一覧
  7. 7.新生児の赤ちゃんのガラント反射
  8. 8.新生児の赤ちゃんのバビンスキー反射
  9. 9.新生児の赤ちゃんの歩行反射
  10. 10.新生児の赤ちゃんの手掌把握反射
  11. 11.新生児の赤ちゃんの足底把握反射
  12. 12.新生児の赤ちゃんの交叉伸展反射
  13. 13.新生児の赤ちゃんの屈筋逃避反射
  14. 14.反射中枢が脳幹にある原始反射一覧
  15. 15.新生児の赤ちゃんの引き起こし反射
  16. 16.新生児の赤ちゃんの非対称性緊張性反射
  17. 17.新生児の赤ちゃんの緊張性迷路反射
  18. 18.新生児の赤ちゃんのモロー反射
  19. 19.赤ちゃんの対称性緊張性頚反射
  20. 20.赤ちゃんのパラシュート反射
  21. 21.【おわりに】原始反射は未熟な人間の赤ちゃんにとって大切な機能

新生児の赤ちゃんの屈筋逃避反射

赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態で足の先を爪などで刺激すると、刺激された方の足を曲げて引っ込める動きをすることを屈筋逃避反射と言います。防御反応の原始反射です。在胎時期からある反射で、消失時期は生後1か月から2カ月ですが、消失しない場合は、立つことが難しくなります。この反射もまた、反射中枢が脊髄にある種類の原始反射です。

反射中枢が脳幹にある原始反射一覧

次に赤ちゃんの反射中枢が脳幹にある種類の原始反射の一覧を見てみましょう。脳幹に中枢がある反射は、新生児期の子育てに慣れ、赤ちゃんの成長が著しく感じられる時期に発生するものもあります。中には赤ちゃんの時に出現し、大人になっても消失しない反射もあります。一覧を見て、その動きが赤ちゃんにとってどのように必要なのか検証してみましょう。

新生児の赤ちゃんの引き起こし反射

赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両手を持ってゆっくりと引き起こすと、赤ちゃんの頭が持ち上がり両手や両足を曲げて起き上がろうとする動きを見せます。この原始反射の事を引き起こし反射と言います。中枢が脳幹にある原始反射です。引き起こし反射の発生時期は在胎28週位で、生後2か月から生後5か月位で消失します。引き起こし反射が見られない場合は、脳の障害や低緊張の疑いがあります。

新生児の赤ちゃんの非対称性緊張性反射

赤ちゃんを仰向けの状態で寝かせ、赤ちゃんの首を左右の一方に曲げると同じ側の手足が伸び、反対側の手足が曲がる原始反射の事を非対称性緊張性反射と言います。中枢が脳幹にある原始反射の一つの種類です。出現時期は生後まもなくで、消失時期は生後4か月から生後6カ月位です。

新生児の赤ちゃんの緊張性迷路反射

赤ちゃんは、仰向けの状態の時は両手や両足や身体を伸ばし、うつぶせの状態の時は両手や両足を曲げて身体を丸める動きが見られます。このように重力がかかる方向と赤ちゃんの頭の位置によっておこる反射を緊張性迷路反射と言います。この原始反射は生まれてすぐに現れ、消失時期は生後5カ月から6カ月位です。中枢が脳幹にある原始反射の一つです。赤ちゃんが、重力がかかる胎外の環境に適応するための大切な原始反射です。

新生児の赤ちゃんのモロー反射

モロー反射という動きは、大きな音がしたり体に急に触れられた時などに赤ちゃんが何かにしがみつくように大きく両手を広げる動きのことをいいます。モロー反射の動きは例えれば、あっと驚くポーズのように見えます。手をビクッとさせ体を痙攣させているように見えることもあるので、モロー反射を始めてみる子育てが初めてのお母さんなどは、ひきつけと勘違いして心配することもあるかもしれません。

モロー反射は身体への刺激や大きな音などの刺激で、脳幹が体に伝達することで起こります。モロー反射は脳幹レベルでの反射運動の種類です。出現時期は在胎28週位で消失時期は生後4か月位です。

このモロー反射は新生児の赤ちゃんにとって、とても重要な原始反射の種類の一つです。しかし、このモロー反射が激しい赤ちゃんは睡眠中に自分のモロー反射で起きてしまうこともあるそうです。そのためあまりモロー反射が激しい赤ちゃんはそれが原因で夜泣きや寝ぐずりなどをする場合もあります。はじめて子育てを経験するお母さんには夜泣きは辛いものですので、おくるみで赤ちゃんを包んで寝かすと音の刺激が少なくなり、モロー反射も少なくなり寝つきが良くなることもあるので工夫してみれば良いかもしれません。

しかしこのモロー反射が全く見られない場合は、核黄疸などの疑いがある場合もあります。そして逆に生後6か月を過ぎても、赤ちゃんにモロー反射の反応が見られる場合は脳の異常がある場合もあります。

モロー反射は神経発達のためにとても大切な過程の一つです。すべての事がはじめての赤ちゃんにとって物音やヒヤッとする感触などを怖いと感じたりするものです。このモロー反射は抱きつき反射とも言われ、両腕を広げてお母さんに守ってもらおうとする仕草でもあります。モロー反射はお母さんに抱きつくための防衛反応の反射だとも言われています。

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赤ちゃんの対称性緊張性頚反射

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