相手は言いたいことを言い終えると口数が減っていきますから、その頃合いを見て「実は○○さんと同じように、私もこういうことがあったんですよ」というように相手の言ったことに似た経験や体験談を話すと、相手はその話に強い興味を持ち、話を聞いてくれるようになります。
人は自分と似た経験をしている人に共感を持ちやすい心理があり、自分と共通している所がある人は、自分を理解してくれると思うようになっていきます。
人心掌握術が上手い人は、自分から話すことはせず、相手の話から自分は何を話すべきか判断しているのです。
人心掌握術のコツ④話しやすい雰囲気を作る
人心掌握術の手本としては、話しやすい雰囲気を作ることも欠かせません。
たとえば心療内科のカウンセリングルームなどは部屋全体の色が明るめだったり、机の上にぬいぐるみが置いてあったり、外の景色が見えるように対談する机の側に窓があるなどの工夫がされています。
人は窓がなく暗い部屋のように閉鎖的な空間に入ると、逃げ場がないと思うことから本能的に恐怖を持つようになっています。
そうした場所では相手は心を閉ざすようになり、自分のことをあまり話さなくなります。
仕事や恋愛面ではあなたが心を開いて欲しい相手と話すときは、なるべく明るく、開放的な場所で会話するようにしましょう。
話しやすい雰囲気作りとして一番簡単な方法は、机の上にぬいぐるみやきれいなお花を置いておくことです。
相手と自分の間にそういった物を置いておくと、場の空気が自然と和やかになります。
人心掌握術のコツ⑤相手の仕草を見る
人心掌握術では、相手の仕種を見ることも大切な方法です。
相手が何も話していないときでも、まばたきの数や口元の動きなど表情を見ることで、相手が自分の話に興味を持っているのか分かります。
例えばあなたが話しているときに相手の目がしっかり開いていて、口元が笑っているようであればあなたの話に興味を持っていることが分かりますが、その逆であれば興味を持っていないということが分かります。
人心掌握術が上手い人は、相手が自分の話に興味を持っていないことが分かると、すぐにその話題を止めて別の話題に切り替える方法を取ります。
また、相手が話しているときにうつむいていたり口数が少なかったりすると、相手はあなたにこの話をするべきかどうか迷いながら会話をしていることが分かります。
そのようなときは、あなたが「そんなに心配しなくても良いんだよ」というように優しい言葉をかけてあげることで、相手は話してみようかなという気持ちになっていきます。
もしやっぱり話さないと相手が言ったとしても決して怒ったり不機嫌になってはいけません。
人心掌握術が上手な人は、相手が話すことを拒んでも怒ったりせず別の話題に切り替えていきます。
しかし話をしなかった相手も本当は申し訳ないと思っていますから、それを責めない人に対して信頼感を持つようになります。
■参考記事:行動や仕草から相手の心理を読むには?