片手鍋の選び方
まずは、片手鍋の選び方をチェックしましょう。片手鍋には種類がさまざまあるので、用途に合わせて選びましょう。ここでは、片手鍋を選ぶときのポイントを4つご紹介します。
①用途で選ぶ
片手鍋は、大きく分けてスタンダード、ミルクパン、ソースパンの3種類に分けられます。スタンダードは食材の下ごしらえやお湯を沸かしたいとき、少量の味噌汁や揚げ物など幅広く使えるタイプで、メインで使う鍋やフライパンのサブとして活躍します。
ミルクパンは注ぎ口が付いた直径15㎝程度のタイプで、中身を食器などに移しやすいため、みそ汁やスープといった汁物の調理におすすめです。
スタンダードタイプよりも小ぶりなものが多く、一人分の調理や温めにぴったりです。お菓子作りでバターやチョコを溶かしたり、カフェオレなどのドリンク作り、離乳食作りに便利です。
ソースパンは注ぎ口がなく深さがあるのが特徴で、ジャムやソース作り、煮込み料理や離乳食作りにおすすめです。
②形やサイズで選ぶ
片手鍋を選ぶ際は、形やサイズもポイントです。作る料理の量に合わせて、片手鍋のサイズを選びましょう。
直径14~16cmの小さめの片手鍋は一人暮らしにおすすめで、狭いキッチンでも使いやすく、一人分の料理を作るのに最適です。
直径18cm程度の片手鍋は2~3人分、直径20cm程度の片手鍋は4人以上の調委におすすめです。サイズ違いで2つ片手鍋を持っていれば、おかずと汁物を作りたいときに活躍します。
また片手鍋にはフタ付きのものとフタがついていないものがあります。フタは煮込み料理に欠かせず、茹でたり煮たりするときに時短になります。
またフタがあると鍋の中身を保存する際に使えます。鍋にぴったりのサイズのフタを探すのは大変なので、フタ付きの片手鍋を選ぶと便利です。
③素材で選ぶ
片手鍋は素材によって特徴があり、適した料理やお手入れのしやすさが違ってきます。ステンレス素材の片手鍋は丈夫でサビにも強いため長く愛用できます。
ゴシゴシこすっても傷つきにくく、お手入れのしやすさも魅力です。ステンレス素材は保温性が高いため煮込み料理におすすめで、ムラなく火を通せるので時短にもなります。
アルミ素材は軽く扱いやすいのが魅力で、熱伝導率に優れているため火の通りが早く、お湯を沸かしたり、汁物を作るのにおすすめです。
ただし高温に弱く炒め物では食材がこびりつくことがあり、アルカリや酸にも弱いため、長時間漬け込む料理には向いていません。
テフロン加工とも呼ばれるフッ素樹脂コーティング素材の片手鍋は、軽くて火の通りが早いのが特徴です。
コーティング効果で焦げ付きにくく、汚れが落としやすいのが魅力なので、カレーなど焦げ付きやすい調理におすすめです。ただし数年使うと表面のコーティングが剥がれてくるので、買い替えが必要です。
ホーロー素材はガラス質の釉薬をコーティングしたもので、熱を逃がしにくく、ニオイ移りしにくいという特徴があり、揚げ物やニオイの強い料理におすすめです。
ホーロー素材は腐食しづらく摩耗にも強いため長く使え、またおしゃれなデザインが魅力ですが、重たく衝撃を与えると割れる可能性があるので注意しましょう。
鉄素材の片手鍋は蓄熱性と熱伝導率に優れており、中までじっくり火を通しやすいので、煮込み料理や炒め物におすすめです。
鉄素材は重たいのが難点ですが、傷に強く、使うほど油がなじみ焦げ付きにくくなります。使った後に油をなじませるとサビにくくなり、しっかりお手入れすれば一生ものになります。
④IH対応の有無で選ぶ
片手鍋を選ぶときには、IHに対応しているかどうかもポイントです。自宅のコンロがIHなら、IHに対応している鍋を選ぶ必要があります。
アルミ素材はIHに対応していない素材のため、ガス火での調理に限られます。ホーロー素材はガスにもIHにも対応しているものが主流になっています。
素材のほか、14cm以下の小さな鍋だとIHのセンサーが反応しないことがあるので注意が必要です。IHコンロを使っている場合には、片手鍋がIHに対応しているか表記を確認するようにしましょう。
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