もしお礼状を送る際には、内容に少し工夫をしてみましょう。例えば日頃の感謝を伝える際には「おかげさまで」といった言葉を用いたり、お世話になった際の場所や時期を思い返してみたりなど、ならではの個性を混ぜることで血の通った文章が生まれます。
9月中旬から下旬の場合
恭啓(頭語)
秋冷の候(時候の挨拶)
貴社におかれましてはいよいよご盛栄のことと拝察いたします。平素は過分のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。(相手の安否を気遣う挨拶、日頃の感謝)
(主文)
今後におきましても変わらぬご愛顧をいただきたく、よろしくお願いいたします。(結び)
頓首(結語)
9月の時候の挨拶と結び文例【カジュアルな表現の場合】
ビジネスにおけるかしこまった文章を漢語調と言いますが、身内や親族に対してはもっと崩したカジュアルな口語調と言った表現で文面を構成しましょう。
9月上旬から中旬の場合
拝啓(頭語)
空高くいわし雲がかかり、今日あたりはきれいな夕焼けが見られそうです。(時候の挨拶)
あなた様には以前とお変わりなく、お元気にお過ごししていますでしょうか。かねてより気にかけてくださり、感謝いたしております。(相手の安否を気遣う挨拶、日頃の感謝)
(主文)
九月とはいえ、まだ夏の暑さが日々が続いております、どうぞお体にはお気をつけください。(結び)
敬具(結語)
招待状
招待状においては様々な方への文面が必要となっていきます。当たり障りのない基本的な言葉遣い、かしこまった言葉遣い、カジュアルな言葉遣いなど、相手との関係性によって変化させていきましょう。
結婚式の招待状に関しては両家からの手紙といった意味合いも含まれていますので、カジュアルな文面になりすぎないよう注意が必要です。
9月中旬から下旬の場合
拝啓(頭語)
上空には秋雨前線が停滞しているようで、うっとうしい雨の日が続いています。(時候の挨拶)
皆様のはご健全にお過ごししていますでしょうか。私どもも皆健康に毎日を過ごしております。(相手の安否を気遣う挨拶、日頃の感謝)
(主文)
これからも季節の変わり目にて体調には気を遣う日々が続いていきます。変わらずお元気にお過ごしください。(結び)
敬具(結語)
9月の時候・季節の挨拶と結びで丁寧で美しい文書に
9月は暑い夏が終わりを迎え、過ごしやすい秋が訪れる季節でもあります。そんな9月の秋の訪れをぜひ文章でも分かち合ってみてはいかがでしょうか。
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