マシュー・ハイネマン『カルテル・ランド』麻薬略奪誘拐強姦…無政府状態と化すメキシコの街。麻薬カルテルと武装した自警団との抗争を命がけで撮った衝撃的ドキュメンタリーの秀作。カルテルと政府の癒着、経済に組み込まれた麻薬売買。肥大する自警団に蔓延する腐敗と癒着…善と悪の境界が崩れてゆく pic.twitter.com/t1slkA0LKT
— 魔の山 (@manoyama12) October 21, 2019
・公開年:2016年5月7日
・監督:マシュー・ハイネマン
・制作総指揮:キャサリン・ビグロー、モリー・トンプソン、デビッド・マキロップ
・ジャンル:ドキュメンタリー
「カルテルランド」はアメリカとメキシコの合作で、メキシコのミチョアカン州を舞台に凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に反抗する市民たちの姿を描いています。
この作品はメキシコ麻薬戦争を描いたドキュメンタリーで、第88回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされています。
映画ファンからはメキシコの麻薬カルテルの実情が知れる内容、ドキュメンタリーならではの生々しい映像が高く評価されています。
3位:皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇
「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」2006年に始まった政府と麻薬カルテルとの戦争を追う。国境の町では30分に一回人が殺され、子供たちの憧れる職業はギャングとその妻。ギャングを賛美するナルココリードという歌と、撮影中も犯罪で死亡していく警察の二面を描くドキュメンタリー映画。 pic.twitter.com/pPLjRWN5XX
— 浅井ラボ@されど罪人は竜と踊る24(2023年2月17日発売) (@AsaiLabot2) August 29, 2022
・公開年:2015年4月11日
・監督:シャウル・シュワルツ
・出演者:ジェイ・バン・ホイ、ラース・クヌードセン
・ジャンル:ドキュメンタリー
「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」は、イスラエル人の報道カメラマンがメキシコの麻薬戦争の暗部を映し出したドキュメンタリーです。
この作品はメキシコとアメリカの合作で、シャウル・シュワルツが初めて映画監督に挑戦しています。
映画ファンからはメキシコ社会の暗部が生々しく描かれているところが好評で、そこが映画の見どころと言えます。
2位:昇天峠
【昇天峠@シネヌーヴォ】
— 高村鴈治郎 (@ganjirotakamura) February 12, 2023
1951年のブニュエルのメキシコ時代の作品。
バスの旅、ブニュエル節全開のゆるゆる珍道中。
バスが険しい山路をいく俯瞰のショットは模型見え見えながら、撮っているのも楽しげ。 pic.twitter.com/joOGBVJNhZ
・公開年:1951年
・監督:ルイス・ブニュエル
・出演者:リリア・プラド、カルメリータ・ゴンザレス
・ジャンル:ドラマ
「昇天峠」は危篤の女性から遺言状の作成を依頼されたオリベリオが公証人を呼ぶためバスで街へと向かう姿を描いた作品です。
この作品もルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品の一つで、全ての作品の中で特に評価されています。
ルイス・ブニュエルは難しい作品が多いですが、「昇天峠」は分かりやすいと評価されているので、入門編としておすすめです。
1位:パンズ・ラビリンス
ギレルモ・デル・トロの映画『パンズ・ラビリンス』幻想の国での少女の冒険描くファンタジー - 日本では最終上映、1週間限定 - https://t.co/oUuIY00LjA pic.twitter.com/g2dvoOD5qV
— Fashion Press (@fashionpressnet) February 9, 2023
・公開年:2006年10月11日
・監督:ギレルモ・デル・トロ
・出演者:イバナ・バケロ、ダグ・ジョーンズ
・ジャンル: ファンタジー
「パンズ・ラビリンス」はフランコ政権独裁下のスペインを舞台に少女オフィリアが不思議な迷宮で試練を乗り越え成長する様を描いたダークファンタジーです。
世界各国で絶賛され、アカデミー賞では撮影賞、美術商、メイクアップ賞を受賞しました。日本でも好評を博し、多くのファンがいます。
映画ファンからは切なくも美しいストーリー、迷宮に登場する個性的なクリーチャー、オフィリアを演じたイバナ・バケロの演技が好評なので注目してみてください。
メキシコ映画の特徴
メキシコ映画と言えばラテンの国らしく情熱的で、官能的ですが、他にはどんな特徴を持っているのでしょうか。ここからはメキシコ映画の特徴について紹介していきます。
感動作品も多い
お国柄から明るい作品が多いイメージですが、感動作品も多くあります。紹介した中では「アモーレスペロス」がそうです。底抜けに明るいイメージの国が泣かせるギャップが素晴らしく、メキシコ映画の魅力になっています。
過激で社会派の作品も楽しめる
メキシコは社会情勢が不安定で、様々な社会問題を抱えており、特に麻薬戦争が問題になっています。メキシコの社会問題は欧米諸国や日本では考えられないほど過激なので、これまでに何度も映画の題材にされました。
どの映画も目を覆いたくなるような内容ですが、怖いもの見たさで、思わず見てしまいます。皮肉ですが、社会問題がメキシコ映画の魅力になっていると言えます。
リアリティの多い作品も魅力
メキシコ映画はリアリティのある作品ばかりです。「皆殺しの天使」など人間の本性を見事に描き出したものが多くあります。そうしたところは欧米の映画を凌いでいると言われています。リアリティもメキシコ映画の魅力の一つです。