バーテンダーの仕事内容ってどんな感じ?
バーテンダーはお酒を作るだけの仕事と勘違いしている人が多いですが、実際はそうではありません。バーテンダーの仕事はお酒を作る以外にも様々あります。
また、働くお店によっても仕事内容が少し変わってくることもあります。
まずはバーテンダーの仕事内容についてご紹介します。
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ドリンクの作成
バーテンダーなのでお客様が注文した飲み物を作るのが一番重要な仕事です。
しかし、いきなりシェーカーを振らせてもらえることはなく働きはじめの頃はソフトドリンクやビール、混ぜるだけで作れるカクテルなどの作成から覚えます。
仕事に慣れてきたら、シェーカーの使い方や簡単なカクテルの作成をして覚えていきます。
しかし、シェーカーは思っているよりも難しいので完璧に作れるようになるまではかなり時間がかかるためすぐにお客様に提供できるわけではありません。
おつまみや食事の調理
ほとんどのバーは飲み物以外にナッツやチーズなどお酒に合うおつまみを用意しています。
私が働いたバーはナッツやチーズなど定番のおつまみの他にカレーや丼もの、揚げ物なども提供していました。
そのため、難しい調理ではないもののバーテンダーはお酒を作る以外に簡単な調理もしなくてはいけません。
大きなお店や高級店などであれば調理専門の人を雇っている場合もあります。
お客様との会話
静かでゆったりとした空間がコンセプトのバーや高級なバーではスタッフがお客様にたくさん話しかけたり、会話をするということはあまりありません。
しかし、私が働いていたバーはフレンドリーでスタッフとお客様が仲良く楽しく過ごすコンセプトだったのでお客様との会話も1つの仕事でした。
会話と言っても難しいものではなく、世間話や好きなものの話など友達や家族と話すようなものばかりです。
また、私が働いたバーは音楽バーだったので一緒に楽器を弾いたり、カラオケで盛り上がることもよくありました。
バーテンダーの1日のスケジュールは?
バーテンダーの1日のスケジュールを詳しくご紹介します。
お店によっても内容は少し異なりますが、ほとんど差はないのでぜひ働く前の参考にしてみてください。
出勤、オープン準備
お店によって営業時間は異なりますが、私が働いたお店は夜20時からだったのでお店がオープンする30分前には出勤していつでも仕事ができるように準備をします。
制服があるお店もありますが、私の場合はカジュアルすぎなければ私服でOKだったため着替えの時間はなく、荷物を裏に置いてすぐにオープン準備を始めます。
オープン準備はカウンターの拭き掃除、トイレ清掃、お酒の在庫確認など基本的には掃除がほとんどです。
店内の用意が終わったら看板を出して営業開始時間になったら電気を付けるだけです。
細かい部分の掃除と研修
バーは日によってお客様が来店する時間は様々です。
そのため、オープンしてお客様が来店するまでの間は冷蔵庫内の掃除や楽器周りの清掃などオープン準備だけでは終わりきらない部分の掃除をしていました。
また、バーテンダーは覚えることがたくさんあるのでお客様が来店するまでの時間を使って研修なども行います。
バーテンダーの知識として必要なお酒の銘柄やカクテルの名前、シェーカーの振り方などを先輩に教えてもらいます。
来店後は協力してお店をまわす
お客様が来店したらバーテンダーとしての仕事が始まります。
しかし、全てを1人でやる必要はなく、2〜3人くらいで協力しながらお店をまわします。
大まかに分けると、お酒を作る人、料理を作る人、お客様と会話しながら注文を取る人です。
人が少ない日などは1人がやる作業が増えてしまうこともありますが、基本的に1人で全てをやるように言われることはありません。
休憩
バーテンダーの仕事をしていた頃はまとまった休憩というものは基本的になく、お客様が居ない時間を使って各自休んだり、自由に過ごしていました。
そのため、日によっては全く休憩が取れないということもありましたが私が働いていたバーは閉店時間が比較的早いお店だったため疲れてしんどくなることもなかったです。
私が働いたお店はフードメニューがあるもののまかないはなかったので各自軽食を持ってきて食べていました。
ですが、ソフトドリンクであれば営業中も休憩時間も関係なく自由に飲んでよかったので好きなものを飲んでいました。
営業終了、閉店作業
お店が閉店したらまず、看板の電気を消して片付けます。
看板の電気を消し忘れたり、片付け忘れてしまうとまだ開いていると勘違いしたお客様が入ってきてしまうこともあるのでなるべく早く片付けてしまいます。
その後、残った食器やグラスの洗浄、店内の清掃を始めます。
お酒を飲むお店なのでどうしても酔ったお客様が飲み物をこぼしていたり、食べ物を落としていることがあるため入念に掃除をしなくてはいけません。
出勤している人が多い場合は各自分担して作業するので早ければ30分以内ですべての作業が終わります。
退勤
すべての作業が終わったら退勤します。
私が働いていたお店はお給料が日払いだったのでお給料をもらったらその日の仕事が終了です。
その後は出勤日や出勤時間などシフトの相談をしたり、スタッフ同士で雑談をしてコミュニケーションを取ることもあります。
特に、離れた場所から出勤してきている人は始発の時間まで待たなければいけないのでお店を完全に閉めてしまうまでお店で過ごす人もいました。
バーテンダーの仕事の給料・年収は?ボーナスはある?
気になるバーテンダーの給料事情はどうなっているのでしょうか。
アルバイト
アルバイトの場合は2通りの給料形態があります。1つは時給制、もう1つは歩合制です。
私が働いたバーは時給制で金額は1200円スタートでした。
できる仕事の量が増えたり、出勤日数や勤務時間などによって少しずつ時給が上がるシステムです。
歩合制のお店は時給ではないもののその日の売上の数%分がお給料になります。
そのためアルバイトよりも少ないお給料になってしまうこともありますが、混雑した日や売上が良い日などはかなりもらえます。
ですが、歩合制は経験者や店長候補、幹部候補などある程度経験を積んだ人だけが選べるお店が多いです。
正社員
正直な所バーテンダーの正社員というのはあまりありません。大きなお店や店長、幹部でない限り正社員として雇われていることは珍しいくらいです。
正社員として雇われた場合のお給料は20万円前後、ソムリエ資格などを持っていれば25〜30万円前後、店長や役職を持っている人で35万円〜40万円前後がほとんどです。
しかし、店長や役職を持っている人はその月のお店の売上によっては減給されることもあるため少ない月も出てきてしまいます。
ボーナス
気になるボーナスですが、アルバイトにはほとんどありません。
お店によってはお客様から頂いたドリンクやチップなどのバックが支給されることはありますが、決まった額のボーナスというのはもらえません。
正社員もまた、ボーナスがあるお店とないお店があります。
ですが、店長や役職を持っている場合はお店の売上が良い月にお給料にプラスしていくらか支給されることもあるため、毎月売上が良ければかなりお金をもらえます。
バーテンダーのやりがいや魅力は?
バーテンダーのやりがいや魅力は何なのでしょうか。実際に働いたことで感じたやりがいや魅力についてご紹介します。
お酒の知識が増える
お酒を扱う仕事なので必ずお店に置いているお酒のことを覚えなくてはいけません。
種類がかなり多いので完璧に覚えるのがとても大変ですが、覚えることができれば辞めた後も知識として使えます。
特にお酒の組み合わせやカクテルの味などを知っておくと自分が飲みに行くときや人にすすめる際にも役立ちます。
お酒が飲めなくても組み合わせ次第でノンアルコールカクテルを作ることもできるため飲めない人でも役立つ知識です。
シェーカーを振れるようになる
バーテンダーになりたいと思った人の中には「シェーカーを振る姿がかっこいい!」と思った人も多いはず。
シェーカーは振ることが難しいためバーテンダーとして働いて実践的に身につけることが一番上達します。
普段から家でお酒を飲む人であればプライベートで自分の好きなカクテルを作ったり、人に飲ませてあげることができます。
誰でも簡単にできるものではないのでシェーカーを振れるようになることはかなりの魅力です。
空気を読むことが上手くなる
お客様のグラスに入ったお酒の量や好みのお酒の濃さ、酔い具合など常にチェックしておかなくてはいけません。
また、会話の内容によってその場から離れたほうが良いこともあります。
バーテンダーとして働いているとそういった場面ですぐに行動できることが重要なので自然と空気読みが上手になります。
空気が読めることはどこにいっても無駄にならない能力なのでプライベートや仕事で重宝します。
バーテンダーの仕事に向いている人は?
バーテンダーとして働きたいけど私でもできるのかな?と不安になっている人も多いはず。
バーテンダーに向いている人の特徴をいくつかご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
お酒が好きな人
バーテンダーは自分がお酒を飲むことはあまりないので飲めなくても慣れる職業です。
しかし、お酒が嫌い、飲めない人は飲める人に比べると味見をしても美味しくないと感じてしまうため美味しいお酒を作るということが難しくなってしまう可能性があります。
お酒が好きな人であれば、どういう濃さが美味しいかがわかりますし、楽しくお酒の知識を身につけられるので辛くなりにくく、楽しく働けます。
記憶力の良い人
カクテルの種類やお酒の種類、レシピや常連の顔や名前、お酒の好みなどバーテンダーは覚えることがたくさんあります。
また、会話をするバーであればどのお客様とどんな会話をしたかも覚えなくてはいけません。
すぐに完璧に覚える必要はないものの、いつまで経っても覚えられないと仕事を与えてもらえなくなったり、クビになってしまうこともありますので、ある程度記憶力の良い人のほうが苦労が少なく働けます。
向上心が高く、努力できる人
やることが多く、覚えることも多い職業なので働いただけで完璧に覚えることはできません。
営業時間中にメモを取って仕事が終わった後や休みの日に読み返して復習をしてはじめてちゃんと自分の知識になります。
そういった復習をする努力も大切ですが、「早く覚えよう」「これができるようになりたい」と思える向上心もバーテンダーには大切です。
体力がある人
バーテンダーは立ち仕事なうえに、シェイカーを振るという動きが伴うので見た目以上にハード。そのため、体力がないとそのハードさでリタイアしてしまうことも。
また、勤務する時間は主に夕方から深夜あたりになるため、昼夜逆転の生活になります。今までと違うサイクルに慣れるまでは特に大変といえるでしょう。
クールでキリッとしている印象の職業ですが、その裏では非常に体力を消耗します。
バーテンダーの仕事に就くために資格は必要?
バーテンダーに関する資格があるのをご存知でしょうか?
資格を持っておくと就職・転職の際に、客観的に自分のスキル・知識を訴求できます。そのため、先に資格を取得する方もいるのです。
それでは、バーテンダーの仕事に関する資格を紹介していきましょう。
資格は必須ではない
バーテンダーの仕事につく際に資格自体は必須ではありません。
ホテルやお店によって異なりますが未経験でも、バーテンダーとして採用されているケースが多々あります。
未経験で始めたい方は、事前の資格取得がおすすめです。
バーテンダー呼称技能認定試験
「バーテンダー呼称技能認定試験」は、「一般社団法人 日本バーテンダー協会(N.B.A.)」が主催している試験で、このN.B.A.は日本最大のバーテンダーの団体です。
サービス業でバーテンダーとして働いている満20歳以上かつ、試験当⽇の衛⽣講習会受講済みで受験が可能です。
バーテンダーの仕事に就いていることが条件になるので事前に資格取得はできませんが、長く続けたいと考えている人は取っておくと良いでしょう。
また、N.B.A.は「全国バーテンダー技能競技大会」を開催しており、優勝者には厚生労働大臣賞や海外大会出場権など付与され、バーテンダーの憧れの大会となっています。
お酒に関する資格
「バーテンダー呼称技能認定試験」以外にも、以下の色んなお酒に関する資格があります。
- HBAカクテルアドバイザー
- スピリッツアドバイザー
- ビアアドバイザー
- 唎酒師(ききさけし)
- ソムリエ(日本ソムリエ協会)
各種類のお酒に関する資格を取ることで、お酒について無知ではない証明となります。未経験からバーテンダーの仕事に就きたい人は、持っておくと有利な資格といえるでしょう。
バーテンダーの仕事を始めるためには?
バーテンダーになるための方法はいくつかあります。
自分の現状や働き方によっても変わってくるので参考にしてみてください。
専門学校に進学して就職する
あまり身近ではないかもしれませんが、バーテンダーの専門学校も存在します。
グラスの種類やお酒の知識、作り方などバーテンダーに必要なものを学校で教えてもらえるのでしっかりと事前に知識をつけておきたい人におすすめです。
また、専門学校に行くことで関連した資格を取得できたり、専門学校でしか見つけられない求人に出会えることもあります。
求人情報サイトを使って応募する
社会人や今から学校に行くのは時間も金銭的にも厳しいという人は求人情報サイトを使うのが一番です。
地域や待遇で検索が可能なので自分の住んでいる場所で自分の理想にあったお店を探せます。
お店によっては正社員募集をしていることもあるので、憧れの職業で就職することも夢ではありません。
しかし、完全未経験の場合は1から覚えなくてはいけませんし、アルバイトからしか働けないというお店もあるので注意してください。
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まとめ
バーカウンターでシェーカーを振る姿は誰が見てもかっこいいですよね。
働くお店の立地やコンセプト、系統によって少し働き方は変わってきますが、常に覚えることがたくさんあるので毎日新鮮でルーティーン化してしまうことがありません。
特に、お酒に関係する知識はかなり増えるのでお酒好きの人にはぜひおすすめしたい職業です。
しかし、お店の営業時間的にどうしても昼夜逆転生活になることは避けられません。昼夜逆転生活になることで不規則になり、体調不良を起こして辞めてしまう人もいます。
メリットがある分デメリットもありますが、毎日刺激的で人とは違う生き方をしたい人はぜひ1度バーテンダーとして働くことを考えてみてはいかがでしょうか。