自分に自信がないという方は、ソーシャルワーカーの仕事に向かない人の特徴です。
もしもあなたなら、自分に全く自信がない態度の人に大切な悩みや困りごとを相談しようと思うでしょうか?
ソーシャルワーカーの仕事は利用者さんとの信頼関係を構築していく必要があります。
ソーシャルワーカーの仕事で利用者さんや上司に怒られて、さらに自信をなくしてしまう人もいます。こういったことがあっても、ある程度へこたれずに自信を持ち続ける強さも必要です。
しかし、自信は自己肯定を上げることで回復できることも多いです。ずっと自信がないという状態が続くのは、誰にとっても辛いことでしょう。自分が喜ぶことをしてみたり、もう一度、自分を見つめ直してみることで、回復できるかもしれません。
対応力が低い
対応力が低い方も、ソーシャルワーカーの仕事には向かない人が多いです。
ソーシャルワーカーは、様々な問題に直面することも多い仕事です。利用者さんは性別も年齢も、境遇も人それぞれです。悩みの種類は多種多様です。
実際にサービスを利用してみないと利用者さんに合っているかもわかりませんし、途中で状況が変わることもあります。常にその時の状況や聞き取りを行いながら、臨機応変に考えていく必要があるでしょう。
また、なにか問題が起きたときには、利用者さんや家族からクレームを受けることもあるかもしれまん。
とはいえ自分の考えだけに固執するのも上手くいかない原因になることがあります。あくまで臨機応変に。時には人の意見も聞きながら柔軟に対応する能力を身に着ける必要があります。
ソーシャルワーカーの仕事には、これという正解がないのが難しいところでもあります。それだけ、対応力が求められる仕事であるということを理解しておきましょう。
1人でする作業が好き
ソーシャルワーカーの仕事は、利用者さんと向き合う仕事であり、またチームワークでもあります。けして1人だけでは完結することができない仕事です。
ソーシャルワーカーは、医療従事者の方たちや役所・福祉施設の方など、様々なサービスや職業の方と利用者さんを繋ぐ役割を果たす必要があります。
そのため、「1人で黙々と仕事をしたい」「1人で作業する仕事の方が好き」という方は、基本的にはソーシャルワーカーのお仕事は向かないでしょう。
しかし、今まで経験したことがないからそう思っていたり、経験をしたことがないから苦手に感じるという人もいるはずです。
チームワークは経験を積んで努力することで、身につけられる能力なので、ソーシャルワーカーの仕事に興味があるという方は、経験を積み苦手意識を克服することで、楽しく働けるようになるかもしれません。
ソーシャルワーカーの仕事に必要な資格は?
それでは、実際にソーシャルワーカーの仕事につくためには、どんな資格が必要なのでしょうか。
ソーシャルワーカーの仕事をするために、取得しておくべき資格、また資格がなくてもソーシャルワーカーになれるのかについてもご紹介します。
社会福祉士
ソーシャルワーカーでも、介護施設や医療施設など、様々な分野で活躍するためには、社会福祉士の資格を取得するのがおすすめです。
社会福祉士は、国家資格です。相談援助業務のプロである証であり、社会的な信用度も増します。
自治体によって、生活相談員や支援専門員の必須資格になることもあります。採用条件になっている場合も多いので、就職でも役に立つ資格です。
社会福祉士の受験資格として…
- 4年制福祉系大学で所定の課程を修了していること
- 福祉系の短大で所定の課程を修了し、実務経験を積んでいること
などがあります。「社会福祉士」と名乗ることができるのは、国家資格を取得した人だけです。おすすめ受験ルートなどについては、後述詳しくご説明します。
精神保健福祉士
医療ソーシャルワーカー、スクールソーシャルワーカーや、精神科ソーシャルワーカー等を目指したい人は、社会福祉士に加え、精神保健福祉士を取得しておくと良いです。こちらも国家資格になります。
精神保健福祉士は、精神障害を持つ方のサポートをするための資格です。そのため、精神科ソーシャルワーカーでは、必須資格になります。その他、生活相談員やスクールソーシャルワーカーの資格要件になっていることも多くあります。
受験資格としては…
- 保健福祉系大学4年「指定科目履修」
- 保健福祉系短大3年「指定科目履修+実務1年」
- 社会福祉士+短期養成施設等6カ月
- 一般系大学4年+一般養成施設等1年
- 実務5年+講習会
社会福祉主事
社会福祉主事もソーシャルワーカーの仕事におすすめの資格です。
社会福祉主事とは、社会福祉の立場から相談援助業務を行うために、各自治体に配人される人の資格です。そのため公的機関で働くケースワーカーや生活相談員になりたい方にはおすすめの資格です。
ケースワーカーの必須資格、自治体によって生活相談員になるのにも、資格要件になっていることが多いです。
社会福祉主事の取得方法としては…
- 福祉系の大学もしくは短大などで社会福祉主事任用資格選択必修科目のうち、いずれか3科目以上の単位を修得して卒業すること
- 指定の養成機関または講習会の課程を修了すること
になっています。特別な試験等はありません。上記の取得条件を満たしていれば、取得できる資格です。
公務員試験
公務員のソーシャルワーカーになりたい方は、公務員試験を受ける必要があります。
公務員のソーシャルワーカーとしては…
- 各自治体の福祉事務所
- 役所内の生活保護課や社会福祉課・高齢福祉課・障害福祉課などの窓口
- 地域の包括支援センター
先述した「社会福祉士」または「精神保健福祉士」等の資格を取得した上で、公務員試験を受けるのが良いでしょう。
公務員のソーシャルワーカーは、募集も少なく、倍率が高いのがネックですが、公務員なので収入などが安定していることが魅力です。
資格がなくてもソーシャルワーカーになれる?
ソーシャルワーカーの仕事に必要または取っておくべきおすすめの資格をご紹介しました。しかし、必ずしも資格が必要というわけではありません。
自治体によって違いますが、相談業務の実務経験さえあればソーシャルワーカーとして採用してもらえる場合があります。
しかし、実務経験のみで採用してくれる自治体は、なかなか見つからないこともあり、資格を取得し、選択肢を増やしておく方が今後の就職や転職に役立つはずです。
ソーシャルワーカーを目指す方は、できれば国家資格を取得することをおすすめします。