【見て見ぬふりする人の心理】責任を取りたくない
例えばある人が困っていたので、その人に手を貸したとします。
しかし、その人をどう助けたら良いのかがわからず、余計なことをしてしまったとしましょう。
自分が良かれと思ってやったことなのに、周りに迷惑をかける結果となってしまったらどうでしょうか。
かなり責任を感じてしまいますよね。
見て見ぬふりをする人は、そうした自分が行動をすることによって何かしらの責任をとりたくないからこそ、行動しないという選択をとっていると考えられます。
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【見て見ぬふりする人の心理】周囲の人と同調する
人間には同調するという圧力がかかっています。
周囲の人に倣って行動しなければならないという圧力です。
この同調圧力が加わると、周囲の人が動かないなら自分も動かなくてよいという心理状態になってしまい、結果として見て見ぬふりをしてしまうのです。
【見て見ぬふりする人の心理】傍観者効果と言われるもの
こうした心理状態になってしまうのは、傍観者効果という心理的な効果が働くためなんです。
周囲に自分以外にも傍観者が居るときに、率先して動こうとすることが出来なくなってしまい、結果として見て見ぬふりをすることになってしまいます。
この効果は特に人が多い場所で効果を発揮します。
傍観者効果に関するある実験では、道路に人を倒れさせ、その人を介抱してくれる人の割合について調べました。
道路に1人の人が居る場合には8割の人が倒れた人を助けたのに比べて、道路に5人の人が居た場合には、倒れた人を助ける人の割合は3割にも減ってしまったのだそうです。
だからこそ人の多い都会では、「都会の人は冷たい」と言われてしまうのかもしれませんね。
【見て見ぬふりする人の心理】傍観者効果の例
この見て見ぬふりをする傍観者効果の例は普段の生活の中でも見ることが出来ます。
例えば学校で起こるいじめ問題などはこの傍観者効果の代表格です。
目の前にいじめられている人が居ても、周囲の人は見て見ぬふりをしてしまいますよね。
これは周囲の人が助けないから自分も助けないでもいいだろうという傍観者としての心理が働くためです。
「空気を読む」ことが美徳とされている日本なら、なおさらこの傍観者効果のは良く働くでしょう。
ただ、この傍観者効果を打ち破る方法があります。
それはこの傍観者効果というものがあるということを知っていること、そして、一度でも傍観者効果を打ち破る経験をすることです。
傍観者効果をはねのけて一度人助けをしたことのある人は、他の人と比べて傍観者になりにくく、すっと手を差し伸べることが出来ます。
見て見ぬふりをするのが嫌だという人は一度勇気をもつ必要があるでしょう。
【見て見ぬふりする人の心理】呆れている
これは傍観者効果とはまた違った見て見ぬふりをする人の心理です。
例えば彼氏や旦那さんが浮気をしているのを知った時、普通の人なら問い詰めることがありますが、見て見ぬふりをする人もいますよね。
その場合は許しているのではなく、呆れているのです。
何度も浮気を繰り返すような彼氏や旦那さんに「またか…」という呆れた気持ちなのでしょう。