フィンガーボールとヴィクトリア女王
道徳の授業でもフィンガーボールの話が用いられることがあります。
その昔、ヴィクトリア女王との食事に招かれたゲストが、フィンガーボールの使い方を知らずにボールの水を飲む出来事がありました。
飲むための水ではないので、周りの人はあっけにとられてしまいますが、道徳心の強い女王はゲストに恥をかかせてはいけないと、同じように自分もフィンガーボールの水を飲むことにしたそうです。
女王がボールの水を飲むのだから、周りの貴族も真似しないわけにはいきません。
こうしてゲストは公の場で恥をかくことなく、楽しいひと時を過ごせたという道徳のお話です。
テーブルマナーは人の無知をあざ笑うためのものではなく、ゲストが気持ちよく過ごせるためのものであるという一つの道徳的な教訓ですが、とても素敵ですね。
人の事を思いやる気持ちを学ぶ道徳の授業にはピッタリです。
テーブルマナーは堅苦しくとらえられがちですが、道徳のお話にもあるように気持ちよく過ごせるためのもので、できない人を笑うものではありません。
仕事上の付き合いなどで、マナーを知らない人に出会う事はよくあります。
その際、道徳の話のようにスマートに対応できるスマートな人になりたいですね。
そのほかのフィンガーボール
道徳の話にも用いられるフィンガーボールですが、食事以外にもフィンガーボールがあるので、豆知識として覚えておきましょう。
若い人たちはフィンガーボールと言うと、食事のさいに使うものではなく、今から紹介する二つの物が頭に浮かぶ人も多いようです。
こういった豆知識は仕事の談笑の際にも話のネタになりますから、紹介しておきます。
スマホアクセサリー
若い人たちがフィンガーボールというとスマホのアクセサリーを思い浮かべます。
スマホの背に着けるスマホ用アクセサリーで、スマホが手から滑り落ちないように指で挟むためのスマホアクセサリーです。
スマホのフィンガーボールは立てるときの支えにもなるので、スマホをデスクの上に立たせて作業したいときや、ムービーを見たいときに便利です。
ネイルケア
女性ならフィンガーボールといえばネイルケアの道具を思い浮かべます。
ネイルケアの際にキューティクルをふやかして、ネイルを傷つけずにキューティクルをはがすことができます。
ネイルのフィンガーボールには水ではなくお湯を入れ、ネイルを5~10分ほどつけるためのものです。
ネイルサロンには欠かせないものですが、ネイル好きな女性は家でネイルケアをするために持っている人も多いようです。
フィンガーボールまとめ
社会人になると美しいマナーを持っている女性は仕事でもプライベートでも一目置かれるものです。
お付き合いしている人との大切なデート、仕事の商談の際に使うレストランでフィンガーボールに入った水は飲むものだと勘違いしないように、テーブルマナーはきちんと覚えておきましょう。
テーブルマナーは素敵な人間関係も育みます。
マナーを理解して素敵な大人の女性を目指しましょう。