記事の目次
- 1.赤ちゃんの体温が高い!これって危険?
- 2.新生児の平熱について、詳しく紹介します
- 3.新生児の平熱は、具体的にどれくらい?
- 4.赤ちゃんの平熱が一定しない理由とは?
- 5.自分の赤ちゃんの平熱を把握しておこう
- 6.新生児の平熱の測り方を学びましょう!
- 7.新生児の体温の測り方(1)スケジュール
- 8.新生児の体温の測り方(2)検温のポイント
- 9.新生児の体温の測り方(3)体温計を正しく選ぶ
- 10.体温計別・赤ちゃんの体温の測り方
- 11.新生児用体温計のおすすめ(1)電子体温計
- 12.新生児用体温計のおすすめ(2)赤外線式体温計
- 13.月齢別で新生児の平熱は変わる!?
- 14.月齢1ヶ月未満の赤ちゃんの平熱調節方法
- 15.月齢1ヶ月を過ぎたら、「泣いたら体温チェック」
- 16.赤ちゃんは、体温が平常でも泣き止まないときがある
- 17.赤ちゃんが月齢1ヶ月を過ぎたら、外出もできるようになる
- 18.赤ちゃんのお腹や背中で体温を把握しよう
- 19.まとめ:赤ちゃんの平熱は少し高いけれど、心配不要
赤ちゃんの腕を優しく押さえて体温を測る
一番簡単なのは、赤ちゃんをベッドに寝かせたままで検温する測り方です。赤ちゃんの脇の下に体温計を挟みこんで検温しましょう。赤ちゃんが動かないよう、腕全体を優しく抑えつけて固定することが大切です。
もし、赤ちゃんを寝かせたまま検温するのが難しい場合は、膝の上に赤ちゃんを抱っこしましょう。ママさんの腕に抱きかかえれば、赤ちゃんも安心してくれるはず。優しく腕を抑えて、体温計が落ちないよう固定しましょう。
新生児用体温計のおすすめ(2)赤外線式体温計
数秒で赤ちゃんの体温を測ることができるが、精密性は劣る
赤外線式体温計は、赤ちゃんの肌の上に体温計をかざす、という一風変わった測り方をします。赤ちゃんの皮膚から放射される赤外線の熱量を察知して、体温を計測する仕組みです。
予測式の電子体温計よりもさらに短時間で検温することが可能なので、忙しい子育て中の検温に非常に役立ちます。
ただし、電子体温計に比べると検温結果に誤差が生じやすいのが難点です。
月齢別で新生児の平熱は変わる!?
1歳までの乳幼児の平熱の平均は36.8~37.3度と解説しました。
「月齢によって体温は変わるのか?」
という疑問を持つママさんも多いと思いますが、1歳までの体温に高低差が見られることはほぼありません。
つまり、月齢による体温が変化がないということは、赤ちゃん個人の平熱を把握することができるということです。赤ちゃんの成長にともなって体温がころころ変わることはないため、むしろ、1日の検温スケジュールを守って平熱を把握することを考えるほうが重要です。
月齢別の平熱、というものはありません。あまり神経質にならず、おおまかな平熱の範囲だけを覚えておきましょう。1歳を過ぎれば、1日の間の体温の誤差もだんだん落ち着いてきます。
月齢1ヶ月未満の赤ちゃんの平熱調節方法
(1)月齢1ヶ月未満の新生児は、なるべく外出させない
生まれたばかりの赤ちゃんは、体温調節機能が発達途上のため、ほんの少しの環境の変化にも対応できないことがあります。
とくに、月齢1ヶ月くらいの新生児の赤ちゃんは特別の注意が必要です。外の気温に対応する抵抗力も少ないことからも、外出は避けることが望ましいです。
月齢1ヶ月目の「1ヶ月検診」までは、家のなかでゆっくり過ごすのがよいでしょう。
ただし、赤ちゃんの具合が悪くなった場合は、一ヶ月検診を待たずにすぐ病院を受診しましょう。
外出する際は、自家用車やタクシーなどを使って、できるかぎり赤ちゃんにかかる負担を少なくしましょう。バスや電車などの公共機関は、なるべく避けてください。
タクシーを利用する際は、「月齢1ヶ月未満の新生児が利用する」ことを伝え、環境に配慮してもらうようお願いするとより安心です。
診療所も、できるかぎり自宅から近いところを探しておきましょう。
(2)月齢1ヶ月未満の新生児は、家の温度にも配慮する
体温調節がうまくできない赤ちゃんのために、子育て中の自宅は1日中快適な温度に保ちましょう。
夏、冷房する場合は室温26~28度を目安にします。寒すぎても暑すぎても、月齢1ヶ月未満の赤ちゃんには負担になります。また、冷房の風が直接当たらないよう気をつけて子育てしましょう。
冬、暖房する場合は室温18~20度を目安にします。特に、冬の室内は乾燥しやすいので、加湿器も導入して赤ちゃんを守りましょう。
月齢1ヶ月を過ぎたら、「泣いたら体温チェック」
月齢1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは起きている時間が多くなります。それはつまり、周りの環境を見て、感じることが多くなるということです。不快なことがあると、すぐに泣いて知らせてくれます。
赤ちゃんが泣く理由は、ミルクが欲しかったり、オムツが気もち悪いときだけではありません。体温が高い・低い場合も、体の異変を感じて泣くことがあります。
オムツを替えたりミルクをあげても泣き止まない場合は、一度体温を測ってみることをおすすめします。そのとき、普段よりも体温が高い・低い場合は、一度周りの環境を見直すことが必要です。