治したい思いを伝えるだけでも関係改善に繋がる
病気じゃないけど治したい、改善したい、そう思っても、長い年月をかけて育った神経質な性格は簡単に治るものではありません。治したい気持ちは痛いほどよく分かるけど、その手助けができない周囲の人間もまた辛いものなのです。
治したい気持ちが強ければ強いほど、焦りにつながって上手くいかない事もあります。人間関係を改善したいと思う相手とよく話し合い、治したいと思う気持ちを伝えるだけでも、その関係の改善につながるかもしれません。
究極の荒療治
実は神経質さが病気だと思えるぐらいに酷い人の家族から、「この人の神経質を治してほしい」と相談を受けたあるカウンセラーが、こんな荒療治をしたという話を聞きました。
それは汚いことを極端に嫌う人に、素手で病院のトイレの掃除をさせたというものです。これは本人とカウンセラーと医師が相談をした結果、治療として実施したことです。決して嫌がらせとか、苛めではありません。
ですが、神経質ではない人でも、こんな話を聞いたら「うわっ…汚い」と声を出してしまいますよね。それほどのことを、治したい一心で挑戦した方は本当に凄いと思います。チャレンジャーだと思いますし、偉いものだと正直に感心してしまいます。
【まとめ】陰に隠れてする努力ほど見えないもの
神経質な人の周囲にいる人も、疲れるとか、面倒くさいと言わずに、神経質であることを治したいと思っている人の努力を認め、歩み寄ってもらいたいです。そうすることで、お互いの距離が埋まって、人間関係が改善されるのならば、それは嬉しい事だからです。
一方で、頑なに自分の「神経質道」を突き進む人もいるのは確かです。例えば何かを極める究極の職人であったり、仕事で精密さを売りにしている人に、それを改善しろと言うのは賢明ではないでしょう。
自らが神経質であることを自覚し、そのことに何らかの「生き辛さ」を感じているのであれば、少しずつで構いません。肩の力を抜いて、「良い加減に」生きてみるのも、良いのではないかと思います。
神経質な人も、そうじゃない人も、其処がみんなの生き易い場所だといいですね。