同じコーヒーでもドリップと、インスタントではカフェインの含有量が違います。
コーヒー2杯まで!
という風に決めてしまうと、インスタントとドリップのコーヒーで摂取量が変わってくるので、もう少し、細かくカフェインの量を調べてみます。
レギュラーコーヒー 100mg
インスタントコーヒー 65mg
エスピレッソ 77mg
カプチーノ 50mg
カプチーノとレギュラーコーヒーではカフェインの量が2倍ですね。
これは150mlを基準に計算してあります。
だいたいカップ1杯分と考えてもらえれば大丈夫です。
ただし、エスプレッソはデミカップ1杯分ですので、注意してください。
妊婦が気を付けるべきカフェイン飲料
カフェインが入っている飲み物は何もコーヒーだけではありません。
ついコーヒーに目がいきがちですが、結構いろんなドリンクにカフェインは入っています。
そこを気づかずにコーヒーだけ控えていても、総合的にカフェインの取りすぎ...という事態になってしまいますから要注意です!
それではコーヒー以外にカフェインが含まれている飲み物を紹介します。
各種飲料のカフェイン含有量
紅 茶 30mg
緑 茶 30mg
玉 露 180mg
抹 茶 48mg
ほうじ茶 30mg
ウーロン茶 30mg
番 茶 15mg
玄米茶 15mg
ココア 10~50mg
全部コーヒーと同じように150mgで計算しています。
結構、普通に飲んでいる紅茶や緑茶にもカフェインって入っているのですよね。
コーヒー大好き妊婦さんが、コーヒーは1日1杯だけ!と決めて頑張っていたとしても...
食後に500mlのペットボトルで緑茶、またはウーロン茶を飲んだり、おやつと紅茶を一杯...なんてやっているとあっという間に摂取量200mgを超えてしまいます!
これは盲点。
気づかぬうちにに取りすぎているカフェインには気を付けないと!
紅茶が好きな妊婦さんは、簡単な方法で紅茶のカフェインの量を減らすことができます。
紅茶の抽出時間を3分とすると、紅茶の抽出時間を1分以下にする。
これだけでも紅茶カフェインの摂取量をぐんと下げることができるので試してみてください。
妊婦の貧血とカフェインの関係
さて、母体に与えるカフェインの影響はもう一つ。
「貧血」があります。
カフェインを取りすぎて貧血を起こすわけではないのですが、貧血を悪化させる原因には数えられます。
というのも、カフェインには「タンニン」という物質が含まれており、このタンニンが鉄分の吸収を妨げるのです。
鉄分はそもそもたくさん食べても、体内に吸収されにくい栄養素です。
特に妊娠初期には、赤ちゃんのための胎盤を作るために大量の血液が必要で、貧血になりやすい状態です。
また、妊娠後期にかけては出産に向けて血液の量が増え、鉄分が足りないと、血液の量だけ増えて中身のスカスカな薄い血液になり貧血状態を招きます。
妊娠していない女性に比べ、妊娠後期の妊婦さんは鉄分摂取量が2倍に!
もともと日本人女性は貧血気味な人が多く、4人に1人は貧血、もしくは貧血予備軍。
だから、カフェインを取りすぎると、鉄分をとっても吸収されず、結果貧血になってしまうのです。
出産時に貧血だと、胎児にもママにも大変な負荷がかかり、最悪の場合両方の命にかかわります。
日頃から貧血気味の人は、カフェインは摂取量を抑えるというより、口にしない方が良いでしょう。
【妊娠初期とコーヒー】妊婦はカフェインフリー飲料を
コーヒーだけでなく、緑茶や紅茶にまで含まれているカフェイン。
1日1杯のコーヒーは大丈夫ですが、コーヒーを飲んだら、緑茶や紅茶を控える必要があります。
そこで、妊婦さんにはカフェインフリー飲料をお勧めします。
カフェインフリー飲料なら、カフェインの量を気にせずに飲むことができますね。
おすすめのカフェインフリー飲料
・そば茶
・ルイボスティー
・黒豆茶
・タンポポコーヒー
・甜茶(てんちゃ)
・杜仲茶(とちゅうちゃ)
・どくだみ茶
・なたまめ茶
・麦茶 などなど
食事の際に緑茶を飲む人は麦茶やルイボスティーに代えるといいですね。
甜茶やルイボスティーはアレルギーにも効くといいますし、緑茶や紅茶の代替品としては優秀なのではないでしょうか?
コンビニでお手軽に買えるドリンクなら
「十六茶」や「爽健美茶」がおすすめです。
■参考記事:妊婦が飲んでいいお茶まとめ!コチラもチェック
妊婦にはカフェインフリーの緑茶
カフェインフリー(デカフェと呼ぶ)のコーヒーが出始めてから、カフェインを気にする若い人達が増えつつあります。
新しいトレンドといったところでしょうか。
その流れにのって、なんとカフェインフリーの緑茶も最近登場しています。
ペットボトルの緑茶「生茶」からカフェインフリーの緑茶が発売されています。
緑茶が、しかもペットボトルの緑茶がカフェインフリーということで、妊婦さんには心強い味方ですよね。
これなら外出先で緑茶が飲みたくなっても、コンビニに売っているし躊躇することなく緑茶が飲めます。
その他、カフェインフリーの緑茶のティーバッグも販売されています。
結構探すとカフェインフリーの緑茶や紅茶もあるので、妊娠中はカフェインフリーの緑茶・紅茶にシフトしたいですね。