高温期15日目、陽性でも安心できない
先にご説明したように、早期妊娠検査薬は早い段階での妊娠判定ができ、妊娠を望む人にとっては便利なものです。しかし、残念ながらこの頃に検査薬で陽性でも、病院で胎嚢が確認できる前に陰性に変わってしまうことがあります。これは「化学流産」と呼ばれ、着床後に受精卵がうまく育たず妊娠が継続できなくなることによる流産ですが、胎嚢確認前のため通常の流産にはカウントされません。
化学流産とは?
化学流産の原因は受精卵の染色体異常といわれ、自然淘汰による流産です。人間の受精卵は染色体異常が起こりやすく、受精直後で約45%に異常があるといわれています。体の状態や年齢にもよりますが、一般的に健康的なカップルでも化学流産する確率は30~40%あるそうです。
こう考えると、無事着床した後に化学流産が起こってしまうのは、決して珍しいケースではなく、低くない確率で起こるといえます。もし検査薬で陽性が出た後に化学流産になってしまっても、あまり落ち込まずに次に期待しましょう。
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妊娠確定をリラックスして待ちましょう
子供が欲しい方なら、当然早く妊娠しているか知りたい気持ちがありますよね。妊娠の兆候とも思える症状や体温変化、検査薬の結果に一喜一憂する毎日かもしれません。でも、高温期15日目では、症状や体温から妊娠しているか判断するのは難しいと言えます。
高温期15日目にに体温が下がったり、検査薬が陰性でも妊娠の可能性があります。高温期が21日以上続くか、そして生理1週間後に検査薬が陽性になるかどうかが、妊娠確定のポイントです。気にしすぎたり思いつめてしまうとストレスになってしまいますので、できるだけゆったりした気持ちで妊娠確定を待ちましょう。