記事の目次
- 1.母乳を卒業する時期は?理想の時期を考えよう!
- 2.【母乳はいつまで?】母乳をあげる意味は?
- 3.【母乳はいつまで?】育児用ミルクと母乳の違いは?
- 4.【母乳はいつまで?】日本の卒乳時期は?
- 5.【母乳はいつまで?】世界の卒乳時期は?
- 6.【母乳はいつまで?】理想的な卒乳・断乳の時期は?
- 7.【母乳はいつまで?】母乳を続けるメリット
- 8.【母乳はいつまで?】メリット①産後の回復を早める
- 9.【母乳はいつまで?】メリット②乳がんになりにくくなる
- 10.【母乳はいつまで?】メリット③マタニティーブルーの回避
- 11.【母乳はいつまで?】メリット④ダイエット効果
- 12.【母乳はいつまで?】母乳を続けるデメリット
- 13.【母乳はいつまで?】デメリット①ダイオキシンによる影響
- 14.【母乳はいつまで?】デメリット②感染症による影響
- 15.【母乳はいつまで?】離れていても母乳はあげられる?
- 16.【母乳はいつまで?】母乳の保存方法と保存期間
- 17.【母乳はいつまで?】保存した母乳の授乳方法
- 18.【母乳はいつまで?】母乳とミルクの混合でもOK?
- 19.【母乳はいつまで?】育児用ミルクの種類
- 20.【母乳はいつまで?】離乳食が完了すれば卒乳?
- 21.【母乳はいつまで?】母乳が多い・少ない人の差は?
- 22.まとめ
母乳には100ccに3g以上の脂肪が含まれます。
脂肪に溶けたダイオキシンが母乳から排出されて赤ちゃんが摂取してしまう可能性があります。
ダイオキシンの摂取経路は90%が魚介類、肉、乳製品、卵に由来する食べ物からです。
妊娠以前に食べたものでも蓄積されていると考えると、どなたでも危険性が考えられます。
【母乳はいつまで?】デメリット②感染症による影響
母親が妊娠前や妊娠中に血液の感染症である成人T細胞白血病(ATL)や後天性免疫不全症候群(エイズ)に感染している場合は、血液からつくられる母乳を介して原因ウイルスが赤ちゃんの体に侵入してしまいます。
すると、赤ちゃんは病気に垂直感染してしまうのです。
妊娠以前、最低でも妊娠初期には感染が判明していることが重要です。
適切な対応をとれていれば赤ちゃんへの感染率は1%以下となります。
その対応とは服薬、帝王切開での出産、育児用ミルクでの授乳です。
赤ちゃんの感染の最終判断は1歳6ヵ月の時点で感染していないことを確認するまで証明できません。
妊娠中も育児中も注意をして観察する必要があります。
【母乳はいつまで?】離れていても母乳はあげられる?
妊娠中の理想としては母乳をあげる計画でいても、生活環境によっては授乳が難しくなることもあります。
まだ月齢が低く、育児用ミルクに切り替えるのであれば上手に母乳を保存しておけばあげることができますよ。
本来は生ものですから赤ちゃんにすぐあげることが望ましいです。
母親が赤ちゃんから離れなければならないという理由であれば、事前に搾乳して保存した母乳を飲ませてあげることも可能です。
他の人に赤ちゃんのお世話をお願いするとき、保育園やシッターさんであればプロですから冷凍母乳のことは理解しています。
問題は、父親や祖父母です。
注意点を説明して、理想的な栄養たっぷりの母乳を飲ませてあげて下さいね。
保存する方法や期間、飲ませる方法をご紹介します。
【母乳はいつまで?】母乳の保存方法と保存期間
まずは搾乳します。
手で搾乳する場合は母乳を入れるための耐熱ガラスもしくは耐熱の哺乳瓶を用意してください。
搾乳器があるのであれば専用の容器があるのでそれを使いましょう。
容器は熱湯消毒を必ずしてください。
消毒後の容器に母乳を搾ってためます。
ガイドラインでは常温保存であれば容器のまま19~26℃で6時間は保存できると定められています。
ですが、細菌の繁殖や衛生面を考えると最低でも30分以内にあげることが理想的です。
30分以上たってからあげる場合は蓋をして冷蔵庫で保存したほうが無難です。
冷凍する場合は母乳を市販されている母乳保存用ジッパーつき袋に1食ごと小分けします。
搾乳日を明記することができるので日付を忘れずに書きましょう。
後は冷凍庫にできるだけ平らにして入れて下さい。
ガイドラインでは冷凍保存であれば4℃以下で3~8日間保存ができると定められています。
しかし、一般的な家庭用冷蔵庫は詰め込み具合や開閉時間によって1~5℃と温度が変化します。
母乳を保存する場合は今日の分は今日あげると決めて、最低でも24時間以内にあげるようにしましょう。
【母乳はいつまで?】保存した母乳の授乳方法
室温または冷蔵保存の場合は湯せんにかけて人肌に戻します。
冷凍保存の場合は自然解凍させるか、流水で解凍してから清潔な哺乳瓶に移して湯せんにかけて人肌まで温めましょう。
50℃以上の熱いお湯や直火、電子レンジを使って加熱することは避けて下さい。
母乳の成分が破壊され分離してしまいます。
せっかくの理想的な栄養が台無しですよ。
冷凍保存していた母乳を解凍したときは最低でも10時間以内に使い切りましょう。
また、再冷凍は決してしないようにして下さいね。
【母乳はいつまで?】母乳とミルクの混合でもOK?
母乳だけではいつまでも子供の体重増えず、平均体重から下に入ってしまう。
そんな時は育児用ミルクに切り替えるか悩みますよね。
お医者さんも、体重が平均より下がるとミルクをたすように指導します。
でも理想的な母乳の栄養や免疫を与えてあげたいですよね。
そういったときは育児用ミルクと母乳の混合でも免疫物質を与えることができますよ。
両方あげることは「混合育児」と呼ばれています。
混合育児は母乳の出が少ないお母さんや、妊娠前や妊娠中から体調や体質に問題があったお母さんが上手く赤ちゃんを育てるために有効な手段です。
育児用ミルクと母乳の割合はそれぞれで、平均的な割合はありません。
母乳をあげてすぐ赤ちゃんが口をパクパクしたり、30分以内に泣きだしたりする場合は母乳が足りていないサインなので育児用ミルクをあげましょう。