妊娠初期にストレスを溜めてイライラし過ぎることは、お腹の胎児だけではなく、妊婦さんの身体にもあまりいい影響を与えません。
ストレスによるイライラがお母さんの身体にどんな影響を与えるのか、ここからみていきましょう。
■参考記事:妊娠中のストレスが胎児に影響する?コチラも参照!
【妊娠初期のイライラの母体への影響①】切迫流産
妊娠初期のイライラのお母さんの身体への影響には、切迫流産のリスクが考えられます。
妊娠中にショッキングなことが起こったことが原因で、流産してしまったり、切迫流産で入院した、という話は良く効きますよね。
どうしてショックなことやストレスが流産や切迫流産の原因となるのでしょうか?!
ストレスを溜めてイライラすることで、様々なストレスホルモンが体の中に分泌されるのですが、このストレスホルモンは体中の血管を収縮させて、血行を悪くしてしまう働きを持っています。
そうすると、子宮へ十分な血液が行かなくなり、母体を守るために妊娠を継続させることは不可能だと身体が判断すると、赤ちゃんを外へ出そうとしてしまい、切迫流産や最悪の場合には流産や死産となってしまうのです。
【妊娠初期のイライラの母体への影響②】妊娠高血圧症候群
妊娠初期にイライラし過ぎると、妊娠高血圧症候群のリスクが上がると言われています。
ストレスでイライラすることと、妊娠高血圧症候群の因果関係ははっきりとは解明されていませんが、イライラすると自然に血圧が上がることも関係しているのかもしれません。
【妊娠初期のイライラの母体への影響③】つわりの悪化
妊娠初期にイライラし過ぎると、つわりによる胃腸のムカつきやおう吐などが悪化すると言われています。
妊娠初期には黄体ホルモンが大量に分泌される関係で、胃腸の働きが鈍ってしまうので、胃のムカつきや吐き気などの胃腸症状がつわりとして出やすいものです。
その上、ストレスが溜まってイライラすると、つわりによる胃腸症状や頭痛がさらに悪化してしまうことがあります。
つわりは精神的なものも大きく関係しているとも言われています。
また、イライラすると、妊娠していない時でも胃腸の具合が悪くなったりするものですよね。
そういったことが重なると、つわりの症状も酷くなってしまうようです。
妊娠初期のイライラは早めに解消しましょう!!
ストレスによるイライラがお腹の赤ちゃんやお母さんの身体に悪影響を及ぼすと言っても、ストレスのかかり具合や、どれだけのストレスに耐えられるのか、というのは人によって大きく違いますよね。
あまりストレスを掛け過ぎることを心配し過ぎてしまうと、そのことが却ってストレスになってイライラしてしまうこともありますし、生まれてからの赤ちゃんに、喘息やアレルギーがあったとしても、その原因というのは厳密には解明されていなことも多いものです。
あまり気にし過ぎないことも大切なのですが、ただやっぱりお母さんはイライラし過ぎずに、おおらかな気分で過ごした方がいいのは、言うまでもありません。
ということで、妊娠初期のイライラの解消法についてここからお伝えします。
【妊娠初期のイライラの解消法①】周囲へ理解を求める
まず、妊娠してイライラしてしまう時には、周囲へ妊娠しているのでイライラしがちになる、ということへの理解を求めるようにしましょう。
妊娠初期だと職場などに妊娠を伝えにくいこともあるかと思いますが、周囲の人も理由もわからずに当り散らされるのと、イライラしてしまう理由がわかった上で受け止めるのとでは全く印象が違ってきます。
全員でなくても良いので、職場の上司や信頼できるお局さんには妊娠しているために、精子転機に不安定になりやすいのだということを伝えて、配慮してもらえるようにお願いすることも、周囲との軋轢を減らすためには大切になります。