妊娠20週目の母体の変化の4つめは、胎動を感じることです。
妊娠20週目頃になると胎児は体のパーツがほぼ完成しています。そのためお腹の中で活発に動き回るようになり、母体である女性はその動きを胎動として感じるようになります。
妊娠が初めての女性は胎動がどのようなものか分からない人もいるかもしれませんが、最初の方の胎動は本当に小さなものです。妊娠20週目頃の胎動はお腹の中でポコポコと泡がはじけるような感覚で一瞬違和感を感じる程度です。
かすかに感じる程度の胎動は、やがてどんどんはっきりとした動きとなって感じられるようになります。内臓をグニッと押されるような感じがしたり、内側からポンと優しく触れるような感じがしたらそれは赤ちゃんが動いている胎動です。
初めて胎動を感じた女性は、確かに自分の中に生命が宿っているということに感動してしまいます。妊娠20週目を超えてさらに妊娠が続くと、やがて胎動は母体である女性が夜眠れなくなるほど激しくなってきます。
妊娠20週目はゆっくりとリラックスして胎動の動きを感じ取ってみましょう。赤ちゃんの動きに身をゆだねてみてくださいね。
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妊娠20週目の母体の変化(5)お腹が張る
妊娠20週目の母体の変化の5つめは、お腹が張ることです。
妊娠20週目は妊娠中期にあたりますが、子宮の成長がめざましい時期であるためお腹が非常に張りやすくなります。また疲れがたまってしまったり、体をよく動かした後にもお腹が張ることがあり、時には張りと一緒に腹痛が起こることもあります。
お腹が張るのは経験してみないと分かりづらいものですが、お腹の中にまるでガスがパンパンにつまっているような、胃を押し上げてくるような違和感があるのが特徴です。
お腹の張りは腹痛を起こすだけでなく、ひどい場合や回数が多い時は胎児に影響する可能性もありますので、気になる人は一度医師の診察を受けた方が良いかもしれませんね。
妊娠20週目の胎児の様子は?体はどこまで成長しているの?
それでは次は妊娠20週目の胎児の様子についてご紹介します。
母体である女性の体にも大きな変化があらわれる妊娠20週目ですが、お腹の中の胎児もより様々な体の機能が育ち、人間へと成長しています。
妊娠中は産婦人科の診察でエコー写真を撮ることが多いと思いますが、そのエコー写真でも胎児の成長ははっきりと確認することができます。
この妊婦健診の際にもらえるエコー写真は赤ちゃんの成長の記録になりますので、ぜひアルバム等に貼って記念に取っておくと良いですね。エコー写真では胎児が手をギュッと握っている様子や、目をぱっちりと開けている様子も見ることができます。
3Dエコーよりも4Dエコーの方がより綺麗なエコー写真を撮ることができます。病院によってエコーの設備は変わりますので、気になる人は受付などで確認してみましょう。
妊娠20週目の胎児の変化(1)体の大きさ
妊娠20週目の胎児の変化の1つめは、体の大きさです。
わずか数ミリだった胎児の大きさは、妊娠20週目になると座高は20センチから25センチ程度まで成長しています。手の平に乗るほどの大きさだった胎児はもう両方の手の平でなければ乗せる事ができないほど大きくなっています。
出産予定日である妊娠40週目には胎児の大きさは50センチぐらいになりますので、ちょうど半分ほどの大きさに成長していることになります。
妊娠20週目の胎児の体の大きさに比べて、母体であるお母さんのお腹の大きさが明らかに大きすぎる時は体重増加傾向にあるかもしれませんね。
妊娠20週目の胎児の変化(2)体重
妊娠20週目の胎児の変化の2つめは、体重です。妊娠20週目の胎児の体重は、平均して200グラムから350グラムまで成長しています。
胎児の体重は大きさと一緒でとても個人差がありますので、妊娠20週目で200グラムから350グラムに達していなくても妊婦健診で医師に何も言われていなければ問題はありません。
体重200グラムから350グラムとは小ぶりのリンゴぐらいの重さになります。意外と軽いなと思う方もいるかもしれませんが、お腹の中の胎児はこの時期以降は体重増加が加速していきます。
胎児が大きくなり羊水の量が増えていくとお腹の大きさや重さで腹痛や腰痛になってしまう妊婦さんもいます。妊娠中は決して無理をしないように心がけましょう。
妊娠20週目の胎児の変化(3)体の大部分の器官が完成
妊娠20週目の胎児の変化の3つめは、体の大部分の器官が完成することです。
妊娠20週目になるとお腹の中の胎児は体のこまかい部分まで器官が完成します。エコー写真で見ると手や足などはもちろん、顔の造形も次第にくっきりとして見えるようになります。爪は綺麗に生えそろい、目元にはまつ毛や眉毛も確認することができます。
妊娠20週目の胎児は見た目はもう完全な人間なのですが、まだ繊細な部分まで完全に成長しているわけではありません。赤ちゃんは一般的には最低でもお母さんのお腹の中で妊娠22週目まで過ごさなければ生きていくことは難しいと言われています。
妊娠20週目は安定期ではありますが、お腹の張りを放っておいたり無理な労働を繰り返すことで腹痛を起こしたり切迫早産になってしまう恐れもあります。
妊娠20週目は安定期と言えどもまだまだ気を許すことはできません。過労や腹痛には十分気を付けるようにしましょう。