トリコモナス膣炎にかかると、黄色い泡立つおりものが悪臭を放ちます。
またデリケートゾーンにひどいかゆみが出ることもあります。
この病気の治療は薬を服用して、トリコモナス原虫を体の中から退治することが大切です。
放置しておくと不妊症などになってしまうこともあるので、思い当たる症状がある時には早めに受診しましょう。
おりものの異常は他の病気の可能性も!
ここまで、おりものの匂いについていろいろと見てきましたが、おりものの匂い以外にも、病気が発見される症状というのはあります。
おりものの異常から発見される病気にはどのようなものがあるのか最後にご紹介します。
【おりものの異常①】カンジタ膣炎
おりものの異常から発見される病気には、カンジタ膣炎があります。
カンジダ膣炎は、身体の中の常在菌の一つであるカビのカンジタ菌が膣内で異常増殖することで発症する病気です。
カッテージチーズやヨーグルトのようなボソボソした感じのおりものが出ることが特徴的な症状です。
【おりものの異常②】クラミジア感染症
おりものの異常から発見される病気には、クラミジア感染症があります。
クラミジア感染症は淋病よりも患者数が多い、性感染症になります。
クラミジア感染症にかかると、黄色っぽい膿のようなおりものが大量に出ることが特徴です。
特に匂いの変化はありませんが、おりものの状態に何かおかしいと感じたら、早急に病院を受診することをお勧めします。
【おりものの異常③】子宮がん・卵巣がん
子宮がんや卵巣がんは初期の状態ではほとんど自覚症状がありませんが、進行すると、おりものに血が混じったり不正出血が起こることもあります。
ただ、おりものに血が混じる時には、相当進行している状態なので、定期的な検診で、早期発見することが大切になります。
おりものはしっかりと観察して健康管理を!!
ここまで、おりものの酸っぱい匂いについていろいろと見てきましたがいかがでしたか。
ただ、おりものに酸っぱい匂いがするだけであれば、匂いが多少きつくなっても、それほど心配することはないことはわかっていただけたでしょうか。
しかし、酸っぱい匂いでも、生理前等の理由がないのに匂いがあまりきつくなるということは、疲れが溜まっていたりして、何らかの原因があるということを示しています。
おりものは女性の体の健康のバロメーターと言われることもあります。
生理前や生理後、排卵期と、それぞれの状態を正確に理解して、しっかりと観察をして、毎日の健康管理に役立てていきましょう。