女性は、ささやかな喜びの積み重ねで幸せを感じられる生き物です。しかしそれは裏を返せば、恋愛において常に小さなサプライズや愛の言葉、彼の優しさを感じられる出来事がなければ不安を感じてしまう、ということ。頻繁に愛を感じられる状態こそが、女性にとって大切にされている、愛されていると思える状態なのです。
それに対し男性側の心理は、毎日愛情表現をしなくても、誕生日や記念日などのイベントごとさえしっかり抑えておけば大丈夫、と考えています。こうした愛情表現の違い、愛情のはかり方の違いも、男女間にすれ違いが起こる原因のひとつです。
女性は相手に対して何か不満に思っていても、すぐさまストレートに伝えようとはしません。遠回しに匂わせてみたり、友人を引き合いに出して例え話をしたりして、気づいて欲しいと願う生き物なんです。そんな不満が積もり積もると爆発してしまうのですが、ストレートに言わない分、男性は意味がわからず、急に怒り出したことを不思議に思って、ここでもすれ違いが起こります。
すれ違いの原因6.喧嘩をした後に考えること
付き合いが長くなると、新鮮味が薄れて倦怠期に差し掛かり、喧嘩が増えたりするもの。喧嘩の原因は些細なことでも、仲直りの仕方にすれ違いが起こり、破局を迎えるカップルも少なくありません。喧嘩をした場合まず女性は、「なんでそういうことをしたのか・言ったのか」と、言動の根底にある気持ちにフォーカスします。そこをお互いに話し合って、理解し合いたいと思うわけです。
対して男性は、「俺が謝るか彼女が謝るか」という、ほぼ二者択一のことしか考えていません。どちらかが謝ったら仲直りして喧嘩は終わり、という単純な考え方なのです。この考え方の違い、心理の違いが、男女間にすれ違いを起こします。
例えば男性が「俺が悪かった」と謝ったのに対し、女性が「なんでそんなことしたの?」と、理解を深めるために気持ちを聞いたとします。すると男性は、謝っているのにしつこく責められている気がして腹を立てる。それを女性は逆ギレと受け取る、といったすれ違いの負のスパイラルが起こるというわけです。
男の"親身に話を聞く姿勢"が男女のすれ違いを防ぐ
脳の構造上、聞き上手な女性の聞き役に男性がなることは、確かに荷が重いでしょう。けれども、女性の同調を求める心理を理解し、親身に話を聞こうとすることで、倦怠期を乗り越えすれ違いを防ぐことができます。
男性はつい、彼女の話を頭で聞いてしまいがち。意味のない話、オチのないおもしろくない話だと批評したり、解決策や提案をしたりするのは、頭で聞いているから。
彼女の話は会話の意味や内容を頭で聞くよりも、話をしている彼女の気持ちを考えながら心で聞いてみてください。「腹が立ったんだね」「すごく嬉しかったんだね」と彼女の気持ちを代弁すること、さらに彼女の言わんとすることに「そうだね」「俺もそう思うよ」など共感を示す言葉を添えること。そうすれば彼女は親身に話を聞いてくれた=愛されている、と満足することでしょう。
女の"不安を打ち消す信頼"が男女のすれ違いを防ぐ
女性は日々、愛する人から愛されている実感が欲しいもの。それがないと、不安になって相手を疑ったり束縛したりしてすれ違いが起こりがちです。そもそも女性は、ホルモンの一種で精神安定に関与するセロトニンという物質が男性に比べて少ないため、不安を感じやすい性質です。不安を打ち消す、彼を信頼する強い思いが、すれ違いを防ぐとも言えるでしょう。
男性の思考回路は単純ですから、好きだから付き合う、付き合っている以上は好き、という道理でマメに愛情表現をする人は稀です。感情が豊かなのは女性特有の良い面ですが、それを男性に押し付けたり当てはめたりしないこと。それでも不安な時は、ストレートに気持ちを伝えることを心掛けましょう。察してもらえるはず、は男性には当てはまらないということを理解してください。
すれ違いを防いで長く付き合うために
「どうして女は」「なんで男って」という男女のすれ違いは、本人の性格によるところもありますが、そもそも脳の構造の違いから、恋愛における心理や思考回路に大きな差があったわけです。男女のすれ違いが起こる原因を理解し、それを防ぐための心得を実践することで、倦怠期を乗り越え確かな愛を育んでいってくださいね。