ここまで紹介してきたことわざやフレーズを見ていただければ気が付くかと思いますが、蛙を用いた表現には使うべき場面に特徴があります。
基本的にはネガティブなニュアンスやマイナスの意味で用いられることが多いですが、ここでは使うことが多い場面として大きく2つのシーンを取り上げます。
①うるさいとき
一つ目のシーンは、うるさいときです。夏になると場所によっては蛙の鳴き声が鳴りやまず、また何匹もの蛙が一斉に鳴くために非常に大きな音が立ってしまっているということがあるかと思います。これらのことわざはそんな状況を形容して作られているため、うるさいときに使用することができるのです。
学校でクラスのみんなの落ち着きがないときや、会社の会議においてあまり意味のない議論を繰り返しているときなどに蛙のことわざやフレーズは使うことができます。
ただし、マイナスの意味が強い言葉となっていますので、使用する際には相手にとって失礼にならないかどうか十分考慮して使うようにしましょう。
②平凡を表したいとき
二つ目は平凡を表したいときです。古くから蛙はその体の小ささや見た目の地味さから平凡なものの象徴として考えられることがよくありました。昔の人は蛙を醜く好ましくない生き物として考えることが多かったようです。
他人に対して皮肉の意味を込めて使うこともできますし、謙遜の意味を込めて使用することもできる言葉となっています。
こちらも相手にマイナスのイメージでとらえられてしまう可能性がありますので、使い方には気を付ける必要があります。
「蛙」のことわざを知って知識を広げよう!
以上が「蛙」についてのことわざや慣用句の紹介でした。
今では蛙に対してかわいらしいという印象を抱く人も増えてきていますが、以前は醜く派手さのない生き物として考えられていたため、ネガティブなニュアンスの表現が多いという特徴がありました。
ですがこんなにたくさんの蛙に関することわざがあるということは、それほど蛙が人々の生活に溶け込んできた馴染みのある生物であったと考えることができるでしょう。
マイナスな印象が強い蛙のことわざですが、皆さんも機会があれば使ってみてください。